藤沢に滞在したイタリア代表は何を食べた? 東京五輪アスリートから学ぶ食講座で解説
フェンシングのロンドン五輪代表・三宅諒氏が明かした食の意識
「最高のパフォーマンスを発揮してもらうために何を食べればよいのか? を考えるのがスポーツ栄養」と橋本氏。「五輪のような国際大会では、国や宗教、嗜好に配慮し、食文化が異なるすべての選手たちが、普段食べているものを用意することが非常に大切。特に、コロナ禍で開催された今大会は、選手の行動範囲は練習・試合会場と宿泊施設の往復のみに限られていた。気分転換に街に出かけることもできず、非常にストレスのかかる環境下において、おいしい食事はメンタルを支えるサポートになったと思う」と話した。
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イベントの後半は、2012ロンドン五輪フェンシング男子フルーレ団体で銀メダルを獲得した三宅諒氏が登場。「ロンドン五輪でも日本食が用意され、いつでもおにぎりなどが食べられた。日本食が食べられるとわかっているだけで、精神的な安定につながる。先ほどのイタリア選手と同じく、(海外で開催される大会で)自国の料理を食べられることは大事だと思った」と経験を語った。
また、普段の食生活については「野菜は基本的に、(色の濃い)トマトとブロッコリーを食べていればOKというところがあるが(笑)、経験から、今、自分に必要な食べ物、セーブするべき食べ物がわかる。年齢を重ねると調子のいい・悪いの波は出やすくなるが、日々のトレーニングや栄養の積み重ねが自信になる」とベテランらしいコメントが飛び出した。
その後、聴講者の質問に三宅、橋本両氏が答えるQ&Aコーナーでイベントは終了。参加者にとって、アスリートのリアルな食事情を知る貴重な機会となった。
(THE ANSWER編集部)