長洲未来、トリプルアクセルは「日本の伝統」 “2つの母国”に込めた24歳の誇り
米国の国旗を背負い戦う意味「3Aに着氷する最初のアメリカ人になりたかった」
五輪のトリプルアクセル成功は過去2人。伊藤みどりは1992年アルベールビル大会で、浅田真央は10年バンクーバー大会と14年ソチ大会で成功させている。日本出身の両親を持つ長洲にとって、3回転半ジャンプは日本のレジェンド2人から継承した偉業となった。
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日本語も話す24歳は日本代表としてプレーする可能性もあった。だが、生まれ育った米国の国旗を背負うことを決めた。長洲はこうも語ったという。
「私はアメリカ人でいることを幸運だと考えています。だから、トリプルアクセルに着氷する最初のアメリカ人女子になりたかった。今日は自分にとっては目標を達成した日になりました」
転倒によるあざ、痛みの日々を乗り越え、五輪という歴史的な舞台で成し遂げたトリプルアクセルは、“2つの母国”を持つ長洲にとってかけがえのない金字塔となった。
(THE ANSWER編集部)