V8寺地拳四朗、父が見た復帰までの苦しみ 「減量も決して楽ではない。声が全然違う」
具志堅用高のV13へ“最大の壁”「減量もね、本人は楽って言っているけど…」
「今回はブランクがあったから余計に落とした。リミットに落とすよりも、怖いから多めに落としておく。減量もね、本人は楽、楽って言っているけど、試合前の姿を見ていると決して楽ではない。もう声がね、全然違いますから。いつもそうですけどね。僕も減量を経験しているからよくわかるんですけど、その辺の自己管理がどこまでできるかで連続防衛(の数)が決まってくる」
細かいフットワークを使って相手と距離を取り、タイミングのいいジャブやワンツーでダメージを与えながらここぞで仕留めにかかるスタイル。リング上で圧倒的な姿を見せてきた一方、具志堅用高が持つ国内最多V13更新への“最大の壁”は減量になるかもしれない。29歳となった息子に対し、父は体を心配し、さらに気を引き締めた。
「今までのような感じで落としていけるのかは未知数。代謝もどうなるかわからないので。これからトレーニングをして、年齢を重ねて行く中で自分の体がどうなっていくか。日本記録の13回よりも、まず10回を目指すことが大事だと思います。記録はそれからですね」
V13の過程には4団体統一がある。寺地が「他団体も全部獲る予定」と言えば、父も「それは必然」と信頼を寄せた。コロナ禍で先が不透明な状況が続くが、年内に最低1試合はこなしたいところ。リングに帰ってきた王者は、もう止まらない。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)