松山英樹、熊本地震、復興…上田桃子が熱弁した16分の会見「ファンが見たい一打を」
故郷に対する心境とは「熊本のことを調べて、今まで以上に好きになっています」
地震から1年後の17年大会は、地元ファンの大声援を受けながら優勝争い。プレーオフで西山ゆかりに敗れた。昨年は豪雨災害を受けた地元に、6位に入った全英女子オープンの賞金から1000万円を寄付。いつも故郷を思ってプレーしてきたが、5年の月日は自他ともに簡単な道のりではなかったようだ。
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「5年って長いようですけど、今もなお418人が仮設で過ごしているというニュースを見て、5年も経ってまだ生活が変わっていないと思うと、やっぱり長くはないのかなと。まだたった5年なんだなと思います。冬に久々に帰ってきて他の人とゴルフに行くと、阿蘇の方とかまだ厳しい状況を目にすると聞きます。長いようで短いもんなんだなと思います。
改めて自分が熊本で育ってきたことを考え直す時間にもなりました。身近な人が大変な生活をして、自分の両親も熊本で生活をしているので心配になる。今まで以上に深く、強く思うことがあるし、改めて熊本のことを調べて、知ることによって今まで以上に好きになっています」
ゴルフのこと、熊本のことを語る上田の言葉はいつも熱い。会見時間は16分だった。コロナ禍の影響で今週は無観客。地元の大声援はない。それでも、テレビを通して雄姿を届ける。「まずは元気な姿で戦っているところをお見せしたい。ここには負けた思い出も、よかった思い出もある。『このショットが見たかった』と思ってもらえる一打を打ちたい。優勝を目指してきているので良い位置で回りたいし、とにかく“その一打”と言えるものを打ちたい」と力を込めた。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)