「36」「9」「+13.3」… 井上尚弥、数字が物語る「モンスター」たる所以
ジャブ成功数はゴロフキンに次ぐ2位、攻守の相対レーティングでも3位にランクイン
井上は成功数も多い。 1ラウンド当たり9回は現WBA世界ミドル級スーパー王者のゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)の10.4回にわずかに劣るが、ボクシング界で2位の好成績だ。CompuBoxによる1ラウンド平均ジャブ成功数は4.7回で、井上は2倍近い数値を叩き出している。
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さらに、ディフェンス力の高さもデータで証明されている。相手のパンチ成功率は21.2パーセント。これはボクシング界で9番目に少ない被弾率だ。攻守のデータを相対的に評価したレーティングでも、WBO世界スーパーフェザー級王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)の+19.4ポイント、元WBOスーパーライト級王者テレンス・クロフォード(米国)の+14.6ポイントに次ぎ、+13.3ポイントでボクシング界3位という高評価を手にした。
井上を凌ぐデータを残した3人はいずれも現在最強と呼ばれる実力者。米ボクシング専門誌「リング」が17階級のボクサーを比較した「パウンド・フォー・パウンド」でゴロフキンは1位、クロフォードは2位、ロマチェンコは3位。井上も7位に堂々と君臨している。
一撃必殺の強打のみならず、ジャブも“モンスター級”の精度を誇っていることがデータでも証明された。
(THE ANSWER編集部)