井上尚弥こそ「最高なんだ」 英24歳ホープが挑発抜きで大絶賛「僕は愚かではない」
ボクシングの欧州バンタム級タイトルマッチは現地時間19日、英国で開催され、挑戦者リー・マクレガー(英国)が1回2分43秒TKOで王者カリム・ゲルフィ(フランス)に勝利した。新王者となったマクレガーは、WBAスーパー&IBF世界同級王者の井上尚弥(大橋)について「彼こそが最高なんだ」と尊敬のコメントを残すとともに「僕は愚かではない」と安易な挑発はしなかったようだ。英地元紙「ザ・ヘラルド」が報じている。
新欧州王者マクレガーが井上に言及
ボクシングの欧州バンタム級タイトルマッチは現地時間19日、英国で開催され、挑戦者リー・マクレガー(英国)が1回2分43秒TKOで王者カリム・ゲルフィ(フランス)に勝利した。新王者となったマクレガーは、WBAスーパー&IBF世界同級王者の井上尚弥(大橋)について「彼こそが最高なんだ」と尊敬のコメントを残すとともに「僕は愚かではない」と安易な挑発はしなかったようだ。英地元紙「ザ・ヘラルド」が報じている。
鮮やかに倒した。マクレガーは初回残り30秒あたりからボディー、多彩なコンビネーションで圧力をかけていく。相手のパンチは華麗にかいくぐり、隙を見逃さずにカウンター気味の左フックを炸裂させた。ゲルフィはダウン。最後はレフェリーが試合をストップした。デビュー10連勝としたマクレガー。新欧州王者としての自覚は十分のようだ。
「全く違う価値観になった。プロフェッショナルに相応しいものに。少しはお祝いもするけれど、いつもなら(試合後)数週間は外出して、食べまくって、体重を一気に増やしてしまう。少し飲んで、バカなこともしたと思う。もう、そんなことはしないよ。人生を愛しているし、ボクシングも愛している。月曜日にはトレーニングを再開する。9月からずっとトレーニングで、すごい自己犠牲を続けているんだ」
こう語ったマクレガーは、2019年5月に行われたワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)の準決勝、井上尚弥―エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)戦のアンダーカードに登場。勝利を収めていたが、その際に井上の衝撃的なKOを目撃。同じバンタム級の盟主に心奪われたと海外メディアに伝えられていた。今も気持ちに変わりはないようだ。
井上については「彼こそが最高なんだよ」と繰り返して絶賛。対戦を希望し、挑発するファイターもいる中、24歳のマクレガーは「まだ対戦の準備ができていない。だが、トレーニングへの臨み方、メンタルの部分では成長している。もしも、彼があと12か月(バンタム級に)留まり、自分が挑戦できる立場だったら、戦いを避けることはしないだろう」と謙虚に語ったという。
IBF4位に位置するマクレガーだが、現時点では井上と対戦できる可能性は極めて低い。「(もし戦うことになれば)僕の生涯においては経済的な部分や全て、人生を一変させる戦いだ。どんな挑戦にも臆することはしないけれど、それと同時に僕は愚かではない」と自分の現在地を冷静に捉えているようだ。
(THE ANSWER編集部)