松田瑞生に日本記録更新の期待 瀬古氏「風がなければ」所属先監督「不可能じゃない」
野口みずきの日本記録更新へ、松田「挑戦したい」
五輪は補欠として備えることになった。それでも「日本記録更新」をモチベーションに奮起。山中監督は「私たちが出したメニュー以上に自分で別の時間に走りに行っていた。そういう時間が回を重ねるごとに増えた」と明かした。怪我のリスクもある中で走る距離を増やしたことに「それができる強い体を持っている」と教え子を称賛。さらにこう続けた。
「私の練習では1000キロいかないくらいと思ったけど、プラスαの練習が『もういいよ』というくらいあるので、その練習が大事。距離を走るだけで不安はあったけど、いろんな先輩、指導者の方々から『そこが一番マラソンに大事だ』と仰っていただいて、マラソンの原点みたいなところに気づかせていただいた」
日本記録保持者の野口さんも、現役時代は「走った距離は裏切らない」を信条に世界の頂点に上り詰めた。故障をしないことを大前提に実力をつけた松田は「今回は万全の状態でスタートラインに立ったので、風のないところでまた挑戦したい気持ちは大きい。マラソンで世界と戦いたい。五輪に出る気持ちでいて、出られなかった場合はその後も日本記録に挑戦したいです」と気合。力強い走りでさらに上を目指す。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)