20歳タイソンが王者の足をプルプル状態にした衝撃KO 米メディア「アリの復讐のよう」
ボクシングの元世界3団体ヘビー級統一王者マイク・タイソン氏は28日(日本時間29日)に元世界4階級制覇王者ロイ・ジョーンズJr.氏(ともに米国)とのエキシビションマッチに臨む。米メディアはこぞってヘビー級レジェンドの過去の足跡を取り上げ、リング復帰を盛り上げているが、放送局「CBSスポーツ」は「記憶に残る試合5選」を特集。その筆頭に衝撃KOで初タイトルを奪取した一戦を取り上げている。
CBSスポーツが選出、その筆頭に「ヘビー級最年少王者」となったバービック戦
ボクシングの元世界3団体ヘビー級統一王者マイク・タイソン氏は28日(日本時間29日)に元世界4階級制覇王者ロイ・ジョーンズJr.氏(ともに米国)とのエキシビションマッチに臨む。米メディアはこぞってヘビー級レジェンドの過去の足跡を取り上げ、リング復帰を盛り上げているが、放送局「CBSスポーツ」は「記憶に残る試合5選」を特集。その筆頭に衝撃KOで初タイトルを奪取した一戦を取り上げている。
34年前の衝撃は色あせない。1986年11月22日、当時20歳のタイソンがWBC王者トレバー・バービック(カナダ)に挑戦したタイトル戦だった。その2回。タイソンは接近戦の連打で距離ができると、左フックをバービックの顔面に炸裂。倒れた王者は立ち上がるも足がフラフラでロープ際に倒れ、また立ち上がるも倒れ……を繰り返す。3度目に立ち上がったが、足元はおぼつかず。レフェリーが試合を止め、タイソンがTKO勝ちとなった。
衝撃的な幕切れによって、ボクシング史に記録が生まれた。20歳5か月で世界タイトル奪取というヘビー級史上最年少のレコードに。今も世界のボクシングファンの間で語り草となっている一戦だ。「CBSスポーツ」は「元ヘビー級世界王者がキャリアの中で残した最も記憶に残る試合5選」と題した特集の中で、その筆頭に「史上最年少ヘビー級王者」の項目を紹介している。
「これは信じ難い出来事だが、実際の話だ。プロデビュー20か月後の20歳の時、故カス・ダマトトレーナーの予言通り、タイソンはWBC王者だったトレバー・バービックを2ラウンドで倒した」