比嘉大吾は「倒せなかったら負け」 再タッグの野木トレーナー辛辣「KOが宿命の選手」
野木トレーナーが「こういう結果に落胆はしません」と語ったワケ
フライ級王者時代の比嘉は当たり前のようにKOの山を築き、隣にはいつも野木トレーナーがいた。2月の再起戦で6回TKO勝ちを飾って以降、再び世界王者を目指すことを誓い、同トレーナーと同じ横浜に引っ越した。しかし、完全復活とはいかず「野木さんと最高の環境でスタートさせてもらって、自分が悔しいというより野木さんとジムのスタッフに悪いと思う」と落胆。隣で猛省するまな弟子を横目に、野木トレーナーはこう語った。
「試合前の取材から話していましたが、本当の姿が見られるまであと2、3試合かかると思っていました。だから、こういう結果に落胆はしません。変わらずこれを受け止めてやりたいです」
手厳しい言葉をかけながらも、今後の奮起に期待するように労った師匠。比嘉は「いい勉強になりました」と語り、取材を終えると両手を顔の前で合わせて頭を下げた。「試合、面白くなかったすか」と報道陣にポツリ。期待に応えれなかったことは一番自覚している。バンタム級の世界ランクはWBC8位、WBA9位。完全復活への道は始まったばかりだ。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)