井上尚弥、最大の危惧 マロニー戦で経験する“未知の精神状態”「そこが引っかかる」
ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)が9日、オンラインで会見し、10月31日(日本時間11月1日)に米ラスベガスのMGMグランドでWBO同級1位ジェイソン・マロニー(オーストラリア)と対戦することを正式発表した。新型コロナウイルスの影響で観衆はなし。試合を左右する最大のポイントに「無観客」を挙げた。
マロニー戦「10・31」正式発表
ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)が9日、オンラインで会見し、10月31日(日本時間11月1日)に米ラスベガスのMGMグランドでWBO同級1位ジェイソン・マロニー(オーストラリア)と対戦することを正式発表した。新型コロナウイルスの影響で観衆はなし。試合を左右する最大のポイントに「無観客」を挙げた。
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井上にとって初の無観客試合だ。待望の聖地・ラスベガスデビューだが「ラスベガスでやれることは嬉しいけど、今回コロナウイルスの影響で無観客になる。そこが一つ引っかかるポイント」と説明した。
昨年11月のワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)決勝では、さいたまスーパーアリーナで2万人を超える大観衆の中で元5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)を判定で撃破。激しい打ち合いの死闘となり、ピンチでホームのファンから届いた大声援が心を奮い立たせた。次戦、井上は観衆ゼロのリングに対する精神状態を危惧した。
「昨年あれだけのお客さんの前で試合をして、その次の試合が無観客となると、あそこまでのボクシングを無観客の会場でやり切れるのかと。そこをしっかりと想定しながら、ゴングが鳴ってから感じるのではなく、その前にしっかり自分でイメージトレーニングをしてやりたい」
いつも試合までに万事を尽くす井上は「自分がピンチになった時の精神状態で、昨年のドネア戦の時に感じたものがある。次の試合のリングでどう感じるか気になっていた」と、コロナの蔓延以前からドネア戦からのギャップに注意を払っていたという。