激励拒否の「ノー」3連発 UFC新人の“戦意喪失ギブアップ”に反響「かわいそう」
米最大の総合格闘技「UFC」は20日(日本時間21日)、米ネバダ州ラスベガスで「UFCファイトナイト」を開催。ライト級マッチではオースティン・ハバードがマックス・ロシュコップ(ともに米国)にTKO勝ちした。UFC初参戦のロシュコップは2回終了後、試合を続けるようにコーチから励まされながらもギブアップ。米メディアが実際のやりとりを動画で公開すると、「やめちゃダメだ」「ひどいアドバイスだ」などファンから賛否の声が集まっている。
UFC初参戦のロシュコップと陣営のやりとりを米メディアが公開
米最大の総合格闘技「UFC」は20日(日本時間21日)、米ネバダ州ラスベガスで「UFCファイトナイト」を開催。ライト級マッチではオースティン・ハバードがマックス・ロシュコップ(ともに米国)にTKO勝ちした。UFC初参戦のロシュコップは2回終了後、試合を続けるようにコーチから励まされながらもギブアップ。米メディアが実際のやりとりを動画で公開すると、「やめちゃダメだ」「ひどいアドバイスだ」などファンから賛否の声が集まっている。
ほろ苦いデビュー戦となった。2回終了後、椅子に座り、うなだれながら陣営と言葉を交わすロシュコップ。かなりのダメージを受けて戦意喪失の様子で、ギブアップを伝えているようだ。コーチを務めるロバート・トリスデールは耳元で戦いを続けるように励ましているが、声は届いていない。実際のやり取りはこうだ。
トリスデール「お前ならあいつを倒せる」
ロシュコップ「ノー。終了だ」
トリスデール「深呼吸だ」
ロシュコップ「ノー」
トリスデール「相手と距離を取って……」
ロシュコップ「ノー」
トリスデール「負けたいのか?」
ロシュコップ「イエス、これ以上何もしたくない」
トリスデール「お前はチャンピオンだ」
結局、ロシュコップは次のラウンドを戦うことなくTKO負けとなった。米紙「USAトゥデー」のスポーツ専門サイト「フォー・ザ・ウィン」は「陣営が拒みながらもUFC選手が試合をギブアップした」と見出しを打って記事を掲載。「ドリスデールコーチはまだチャンスはあるということを話して励まそうとしたが、ロシュコップの意思は強かった」と伝えている。
米スポーツ専門局「ESPN」のMMA公式ツイッターは、陣営と言葉を交わしている実際の動画を公開。悲壮感漂うロシュコップの様子に対して「UFCでは怪我をしない限りやめちゃダメだよ」「この陣営のライセンスを失わせるべきだ。これでは人が死んでしまう」「本当にかわいそう」「ひどいアドバイスだ」「全ての人がみんな大丈夫というわけではないからね」「選手を激励しようというのは分かるけど……」「マックス、良い判断だ。君がチャンピオンだ」など、海外ファンから賛否の声が集まっていた。
(THE ANSWER編集部)