トップランクの興行再開、見通し立たず アラム氏苦渋「ウイルス克服が世界の大問題」
ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)は、WBO王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)との3団体統一戦を予定している。4月25日(日本時間26日)に米ラスベガスで開催されるはずだったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期に。井上と契約する米興行大手・トップランク社のボブ・アラムCEOは、他の興行も含めて開催の見通し立たないことに言及。試合の機会を奪われた若手ボクサーのキャリアと生活を危惧している。フィリピン紙「マニラ・タイムズ」が報じている。
ボクシング界の相次ぐ興行延期、再開はいつになるのか
ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)は、WBO王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)との3団体統一戦を予定している。4月25日(日本時間26日)に米ラスベガスで開催されるはずだったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期に。井上と契約する米興行大手・トップランク社のボブ・アラムCEOは、他の興行も含めて開催の見通し立たないことに言及。試合の機会を奪われた若手ボクサーのキャリアと生活を危惧している。フィリピン紙「マニラ・タイムズ」が報じている。
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井上―カシメロ戦に加え、同紙は4月に防衛戦を予定していたIBF世界スーパーフライ級王者ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)にも注目。ともに新型コロナの影響で延期となり、アラム氏はこう語っている。
「私に未来予知能力があればいいのだが。これがいつ終わるのかわからない。いつ試合が再開できるようになるのかわからない。これ(試合再開)は世界にとって重要な問題ではない。ビジネスを再開できるよう、このウイルスを克服することこそ世界にとっての重要な問題だ。それがいつになるのか、私は全く思いもつかない。期日について言うつもりもない。わからないことについて話したくはない」
アラム氏はこう語ったという。コロナ収束がなければ興行は再開できない。厳しい現実を見据えていたプロモーターは「若手のキャリアの損失について目を向けなければいけない」と若手ボクサーの現状を憂いている。さらにこう続けた。
「なぜなら、彼らは試合ができず活動を続行することができていないからだ。プロモーターのように永遠に(現役を)続けることはできない。ボクサーはアスリートなんだ。短命で、ある意味、そのキャリアは限定的とも言える。この活動停止により、選択の余地がなくなってしまっている」
リングでアピールを繰り返し、自らの価値を高める段階の若手にとって、ボクシング界の活動停止は大きなダメージになると危惧していた。
(THE ANSWER編集部)