東京マラソン代表争い、大迫「誰よりも速く」設楽「深く考えずに」 最終決戦へ火花
3月1日に行われる東京マラソンの会見が28日、都内で行われた。東京五輪男子代表の3人目を選考するMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)ファイナルチャレンジの第2戦。新型コロナウイルスの感染拡大を懸念し、異例の規模縮小となった大会で日本記録保持者・大迫傑(ナイキ)、前保持者・設楽悠太(ホンダ)、井上大仁(MHPS)らが残り1枠を懸けて争う。会見では選手たちが意気込みを語った。
「3・1」東京マラソンはエリートの部約200人で開催、井上大仁「攻めていければ」
3月1日に行われる東京マラソンの会見が28日、都内で行われた。東京五輪男子代表の3人目を選考するMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)ファイナルチャレンジの第2戦。新型コロナウイルスの感染拡大を懸念し、異例の規模縮小となった大会で日本記録保持者・大迫傑(ナイキ)、前保持者・設楽悠太(ホンダ)、井上大仁(MHPS)らが残り1枠を懸けて争う。会見では選手たちが意気込みを語った。
世界中を騒がせる感染症の影響を受け、次々と競技、イベントの中止や延期が発表されている中、東京マラソンは一般ランナーの参加を取りやめ、エリートの部約200人の参加という措置をとって行われる。東京五輪代表残り1枠は、今大会とファイナルチャレンジ第3戦のびわ湖毎日(3月8日)で大迫の日本記録より1秒速い設定タイム2時間5分49秒を切った最上位者が内定する。両大会で突破選手がいなければ、昨年9月のMGC3位の大迫が代表となる。
大迫、設楽、井上が並んで会見に出席。大迫は「自分のペースで走れれば。自分の記録なので気象条件なども考えると、(日本記録更新は)不可能ではない記録。(3位だったMGCは)悔しくないと言ったらうそになる」とコメント。有利な状況で迎える大一番へ、こう続けた。
「ケニアで練習してきた。変わった練習をしていたわけではないが、いい練習を積めたと思う。MGCの3位は自分を動かす原動力となった。普段の大会と同じように誰よりも速く走ることしか考えていない」
代表権獲得の最後のチャンスとなる設楽は、1月に2時間4分台では代表を辞退すると発言。同3分台を目指す戦いに「まずは自分のレースができればいい。海外選手にくらいつければ。練習も順調にできているので悪くはない」と心境を吐露。18年大会では、当時の日本記録2時間6分11秒を樹立したレースに向けて気を引き締めた。
「ニューイヤー駅伝後、練習を積めていたが、この大会前のレースで大学生や社会人に負けてしまった。2年前と同じく、実戦をこなすことは調整方法。タイムで見たら2年前より良いが実際に走ってみないと分からない。自分はあまり、レースプランやタイムを決めて走るタイプではない。自然に走れば記録はついてくる。深く考えずに自然に走ることを考えていきたい」
日本歴代5位の井上は17年大会で日本人トップながら全体8位。18年大会は2時間6分54秒で走破しながら日本新の設楽に敗れた。「例年通りの走り込みをニュージーランドで行ってきた。練習の感触はよい。せっかくの場なので攻めていければ」と語った。
いずれも五輪代表争いの“最終決戦”。本番を前に火花を散らしている。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)