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八村塁、20分の“制限時間”を大きく超えたワケ 指揮官も絶賛「予想していなかった」

米プロバスケットボール(NBA)のウィザーズは3日(日本時間4日)、本拠地でウォリアーズと対戦。鼠径部打撲で離脱していた八村塁が24試合ぶりに先発し、26分間の出場で、11得点、8リバウンドを記録した。チームは117-125で敗れ、3連勝はならなかったが、49日ぶりに復帰した黄金ルーキーの活躍には指揮官も満足げだった。

八村塁【写真:AP】
八村塁【写真:AP】

49日ぶりの試合で指揮官の予想を上回るパフォーマンスを披露

 米プロバスケットボール(NBA)のウィザーズは3日(日本時間4日)、本拠地でウォリアーズと対戦。鼠径部打撲で離脱していた八村塁が24試合ぶりに先発し、26分間の出場で、11得点、8リバウンドを記録した。チームは117-125で敗れ、3連勝はならなかったが、49日ぶりに復帰した黄金ルーキーの活躍には指揮官も満足げだった。


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 試合開始16秒でいきなり2ポイントシュートを決めた八村。2分後にもブラッドリー・ビールからパスを受け、フリースローライン付近からジャンプショットを沈める幸先の良いスタート。タイムアウト中には和太鼓の演奏も行われ、「ジャパニーズ・ヘリテージ・ナイト」と銘打たれた一戦を大いに盛り上げた。

 第3クオーター(Q)に3本連続でシュートを決めるなど、後半にも得点を重ねた八村は最終Qまでプレー。残り5分52秒で一度はコートを退いたが、残り3分22秒の場面から再びプレー。試合前にスコット・ブルックスHCが設けていた20分のプレー制限時間を超える26分間の出場で11得点、8リバウンドと上々の数字をマークし、復帰戦を終えた。

 試合後に八村の復帰について聞かれたウィザーズのスコット・ブルックスヘッドコーチ(HC)は「とてもいい出来だった」と満足げに話した。そしてフィジカルコンディションについては「(ここまで整っているとは)予想していなかった。1か月以上試合に出ていなかったから、フィジカル的にはまだ整いきっていないと予想していたけれど、彼はハードにプレーしてシュートやリバウンドを記録した」とブルックスHCの予想を上回る出来だったことを明かした。

 試合前の会見では、八村のプレー時間を20分以下に制限すると話していたブルックスHCだが、終わってみれば八村は26分間プレーして11得点8リバウンドをマーク。この理由については「ハーフタイムにアジャストした。彼と話し合って、彼が良いプレーを見せ、第3Qでも話し合って彼は再び良いプレーを見せた。単純にコンディショニングの問題」とした。

 26分間プレーしたことだけでも意味のある復帰戦だったが、10点以上を追いかける第4Qの開始からコートに立ち、1桁得点差になってから再びコートに戻されたのは、何よりもブルックスHCの信頼の証だろう。指揮官をも驚かせた黄金ルーキーの復帰は、プレーオフ進出を諦めていないチームにとって間違いなく明るい材料だ。

(THE ANSWER編集部・土屋 一平 / Ippei Tsuchiya)



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