世界ランク復帰のネリ、運営団体に米疑問噴出「最悪の人々」「酷い前科あるのに…」
昨年11月のボクシングのWBC世界バンタム級挑戦者決定戦で体重超過を犯し、試合が中止となった元WBC王者ルイス・ネリ(メキシコ)。WBC世界ランク1位から一気にランク外となる処分を受けていたが、WBAは1階級上のスーパーバンタム級世界ランク2位に認定。驚きの復活劇を見せる悪童に対し、海外から「なぜ出場停止じゃないのか?」と疑問の声が上がっている。
世界ランク復帰のWBA、出場停止なしのWBC…米メディア、ファンから不満の声
昨年11月のボクシングのWBC世界バンタム級挑戦者決定戦で体重超過を犯し、試合が中止となった元WBC王者ルイス・ネリ(メキシコ)。WBC世界ランク1位から一気にランク外となる処分を受けていたが、WBAは1階級上のスーパーバンタム級世界ランク2位に認定。驚きの復活劇を見せる悪童に対し、海外から「なぜ出場停止じゃないのか?」と疑問の声が上がっている。
問題児が復活を果たした。WBAは最新版のランキングを発表。スーパーバンタム級スーパー王者だったダニエル・ローマン(米国)はタイトルマッチでアムロドジャン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)に判定で敗れ、3位に転落。代わって、ランク外だったネリが一気に2位に認定された。
ネリは昨年11月の前IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)とのWBC指名挑戦者決定戦に挑んだが、ロドリゲス戦の前日計量で規定を1ポンド(約450グラム)オーバーし、試合は中止となっていた。WBCはランキング除外処分とし、主要4団体でランクなしという窮地から、WBAで驚きの復権を果たした事実に、海外のボクシングファンは怒りを隠せずにいた。
米メディア「ボクシングニュース24」のフォーラムでは「なぜ、ルイス・ネリは現在出場停止になっていないのか?」とWBCに対し、問題提起された。
「ドーピングとウェートのインチキの連続に加え、計量やクリーンさという基本的なルールを遵守しようとしない酷い前科があるにも関わらず、WBCは2018年に無期限出場停止処分にしながらも、即座にネリにタイトル獲得のチャンスを与えていた。ボクシングや対戦相手への敬意を明らかに欠いている取り締まる努力を見せていない」
山中慎介との2度のタイトルマッチでドーピングと体重超過という問題を犯していたネリ。再三のルール違反に、海外ファンも疑問を呈し、「なぜなら彼はメキシコ人だからだ」「すべきことをしなければ、運営団体に何の意味があるのか」「彼らに意味はない。WBCとWBAは完全に無視することにしている。最悪の人々だ」とWBAの対応を含め、不満の声が上がっていた。
(THE ANSWER編集部)