松島幸太朗に続け ジョセフHCが代表選手の海外挑戦歓迎「さらに成長できる」
日本ラグビーフットボール協会は29日、男子15人制日本代表記者会見を都内で行い、今後の強化方針などを示した。ワールドカップ(W杯)日本大会で8強に導いたジェイミー・ジョセフヘッドコーチ(HC)が会見に出席。選手の海外挑戦を歓迎した。
都内で会見、ジョセフHCは昨季W杯で「選手たちの需要が高まっている」と実感
日本ラグビーフットボール協会は29日、男子15人制日本代表記者会見を都内で行い、今後の強化方針などを示した。ワールドカップ(W杯)日本大会で8強に導いたジェイミー・ジョセフヘッドコーチ(HC)が会見に出席。選手の海外挑戦を歓迎した。
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日本ラグビー界のさらなる発展は、海の向こうにもあると考えている。柔和な雰囲気で会見に臨んだジョセフHC。表情が引き締まったのは、昨季のW杯を振り返っていた時のことだ。「昨年の成功は、日本に様々なプラスの要素をもたらしたと思うが、一方で様々な課題も新たに背負うようになったと思う。一つは、プレーヤー達の要求、『やりたい』という気持ちが芽生えている。選手たちの需要が高まっている」と指摘した。
W杯で輝いた選手が、国外からも求められる兆候があるという。ジョセフHCは、W杯で活躍した松島幸太朗(サントリー)が、2020-21年シーズンにフランスリーグASMクレルモン・オーヴェルニュに移籍することを取り上げ「私としてはこれから他の選手もそういう機会が、去年の成功を足掛かりに出てくると思う」と予想した。
さらに「適切な選手が、適切なタイミングで、そういった機会を得て出ていくということは、その選手のスキルをさらに磨き、海外でこれまで自分たちが思っていたのと違うラグビーであったり、違うコーチングの下でできる。素晴らしい選手がさらに成長できる、とてもいいことだと思います」と、異国でスキルアップすることを歓迎した。
ジョセフHCは、W杯後に契約が23年12月31日まで延長され、次回の23年フランスW杯も指揮を執る見通しとなっている。「昨年チームが成し遂げてくれたことに誇りと名誉を感じているが、これからもチームが向かっているチャレンジがある。これからの4年間は非常にワクワクしている」。大きな可能性を秘めた日本ラグビー界。海外から経験と技術を持ち帰る選手が増えれば、成長スピードはさらに速まるはずだ。
(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)