7人制代表生き残りへ リオはケガに泣いた32歳、橋野皓介の示す覚悟「万全の状態で」
ラグビーの男子7人制日本代表候補が24日、埼玉・熊谷市内で3日間の合宿を開始した。東京五輪出場に向けた国内の熾烈なサバイバルマッチ。初出場を狙う32歳の橋野皓介(キヤノン)は、生き残りへのチャンスをものにする覚悟を示した。
男子7人制日本代表候補が熊谷で合宿、代表入りへ橋野「チャンスをものにしたい」
ラグビーの男子7人制日本代表候補が24日、埼玉・熊谷市内で3日間の合宿を開始した。東京五輪出場に向けた国内の熾烈なサバイバルマッチ。初出場を狙う32歳の橋野皓介(キヤノン)は、生き残りへのチャンスをものにする覚悟を示した。
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現在、25、26日に開催される「HSBCワールドラグビーセブンズシリーズ2019-2020 第3戦ニュージーランド大会」に出場するため、16人の選手がニュージーランドに日本代表として遠征中。橋野は遠征メンバーに入っておらず、東京五輪に向けた自身の立ち位置については「メンバーからも外れているので全然ですね。今の正メンバーはニュージーランドに行っているので。僕は去年の5月のパリ大会から出ていない」と現状を冷静に見ていた。
第2次五輪代表候補には滑り込んだ32歳。大工大高(現・常翔学園)時代には花園出場。関西の名門・同志社大に進学した。長く7人制を引っ張ってきたが、リオ五輪は直前のケガで代表落選。4位に入る快進撃を外から見守った。
年齢的にも先が長いとはいえない。2月1、2日の同シリーズのシドニー大会の遠征メンバーには入る見通しで「チャンスは少ないですけど、少ない中でアピールしていかないといけない。久々の実戦。チャンスをものにしたい」と気合が入るのも当然だ。
この日は、キックオフボール獲得の練習でキッカーを務め、正確なキックでボールを蹴り上げた。「まずはキックオフがセブンズで一番の胆(きも)になってくるので、そこの争奪のところ。キックオフが一番大事です」。正念場でアピールするためにやるべきことに集中した。
さらに、真夏のシドニーで戦うために、今回の合宿では全選手が厚手のウェアを着たまま練習。橋野は「ここはめちゃくちゃ寒くて、オーストラリアは40度近くあるので、そのために全員上を脱がずにやっています。ウェート場も暖房マックス。向こうに行って体が順応するようにしています」と、身も心も熱くなっているようだ。
「とりあえずケガだけはせずに、万全の状態で準備をしたい。小さいケガはいっぱいしているけど、大きいケガはないので何とか練習はできている」。ケガでジャージを脱ぐのは御免。今回の合宿はケガで辞退したが、15人制でワールドカップ(W杯)8強入りに貢献した福岡堅樹(パナソニック)も有力候補だ。12人しかメンバーに入れない。15人制がW杯で大フィーバーを起こした一方で、7人制の生き残りをかけた戦いが繰り広げられている。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)