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小6で144cm37kgの息子に「少しでも大きくなって」 保護者が食事でできるサポートは?

栄養・食事の観点からジュニア世代の成長について指南する、「THE ANSWER」の保護者向け連載「強い子どもを育てる ミライ・アスリートの食講座」。プロ野球・阪神タイガースなどで栄養サポートを行う公認スポーツ栄養士・吉谷佳代氏が講師を務め、わかりやすくアドバイスする。第37回は「THE ANSWER」に届いた読者からの質問に回答します。

保護者が食事で子供にできるサポートは?
保護者が食事で子供にできるサポートは?

連載「強い子どもを育てる ミライ・アスリートの食講座」第37回

 栄養・食事の観点からジュニア世代の成長について指南する、「THE ANSWER」の保護者向け連載「強い子どもを育てる ミライ・アスリートの食講座」。プロ野球・阪神タイガースなどで栄養サポートを行う公認スポーツ栄養士・吉谷佳代氏が講師を務め、わかりやすくアドバイスする。第37回は「THE ANSWER」に届いた読者からの質問に回答します。

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 野球をやっている小学校6年の息子は、144センチ、37キロと小柄です。少しでも大きくなってもらいたいと思っていますし、本人も同じ気持ちでいます。アドバイスをお願いします。(50代・保護者)

 体を大きくするには、「運動」「栄養」「休息」の三要素が大事です。例えば、たくさん食べて寝るだけでは肥満になるように、三要素のバランスが崩れると、大きくなれなかったり、健康状態が悪くなったりします。息子さんの場合、恐らく運動のボリュームが多すぎることが考えられます。

 子どもたちは、小学校の高学年から中学の年代に、最も身長が伸びます。身長を伸ばすスイッチを入れる役割を担うのが「成長ホルモン」。成長ホルモンがしっかり分泌され、しっかり働くと、体は大きくなります。

 成長ホルモンの分泌と働きを高めるために大切なのが、「食事」と「休息(睡眠)」です。そして、食事で最も大切なのは、運動量に見合ったエネルギー量を摂ることです。

 体はエネルギー不足になると、「生きる」ことを優先し、その他の機能を抑え、守りに入ります。体が全力で大きくなろうとしているときに必要な栄養素が足りないと、成長のための機能が後回しになりますから、十分な成長が望めない可能性もあります。

 成長期のお子さんを持つ親御さんの多くは、「タンパク質とカルシウムをしっかり摂らせよう」と、考えがちです。それらも確かに重要ですが、まずはエネルギー源となる炭水化物をいかにエネルギーをたくさん摂るかを考えることが最優先。献立で考えると、主食。つまりご飯をしっかり食べて、消費エネルギーを上回るエネルギー量を確保することを考えましょう。

 一方、小学生ですと、まだまだ内臓の消化力・吸収力が小さくて量を食べられない、あるいは、食べるスピードが遅いことで、しっかり食べる前に満腹中枢が働き、お腹がいっぱいになるお子さんもいます。

 そのため、1回の食事量を増やすのではなく、1日に食べる回数を増やすことをおすすめします。

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吉谷 佳代

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

江崎グリコ株式会社で健康食品開発や、スポーツサプリメントの研究開発に従事。その傍ら、多くのアスリート、学生スポーツ、ジュニアへの栄養指導、食育イベントに携わる。2013年に独立。以降、ジュニアからトップアスリートまで幅広い競技の選手に対し、栄養サポートを行う。現在、プロ野球・阪神タイガース、実業団女子バレーボール・JTマーヴェラスのチーム専属栄養士。過去には、シスメックス女子陸上競技部(2015~2020年)、Bリーグ・西宮ストークス(2014~2017年)、自転車ナショナルチーム(2013~2018年)をはじめ多くのプロ選手やジュニア選手の栄養サポート実績を持つ。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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