ラグビーでプロ目指す一人暮らしの大学生 食事の面で何か母ができるサポートは?
一人暮らしの学生にハードルが高いのは「2品目の副菜」
次に副菜。アスリートの理想的な献立は、主食+主菜+副菜2品と汁物、そして牛乳・乳製品と果物です。しかし、特に一人暮らしの学生がこれを1日3食揃えることは、現実的ではありません。
特にハードルが高いのは「2品目の副菜」です。1品は息子さん自身で、ブロッコリーやもやし、キャベツをゆでたり、野菜炒めにしたり、サラダやトマトを食べたりはできると思います。そこで、手のかかる副菜を送ってあげるとよいでしょう。素材は不足しがちなきのこや海藻、豆・豆製品や、食物繊維が豊富な根菜のおかずがおすすめです。以下、例を挙げました。
<冷凍OK! おすすめの2品目の副菜>
高野豆腐の煮物、ひじきと大豆の煮物、きんぴらごぼう、切干し大根の煮物、れんこんと豚肉の炒め煮、かぼちゃの煮物、きのこの佃煮
牛乳・乳製品と果物は、せめて1日1回摂るよう、息子さんご自身で心がけていただくしかありませんが、特に果物は値段が高く、学生はなかなか買うことができないと思います。おかずと一緒に冷凍の果物を送ってあげるとよいでしょう。
心配されている外食やコンビニエンスストアやスーパーなどのお弁当やおかずを摂ることに関してですが、毎食、利用するわけではありませんし、食事作りにかける時間を短縮して体を休めたり、気分転換になったりします。あまり心配なさらず、息子さんができる範囲でバランスのよい食事が整うよう、サポートしてあげてください。
最後に、学生アスリートに不足しがちな食品・栄養を摂れる食材や疲れた日に活用できるストック食材をリストアップしました。息子さんが買えないものを送ってあげることも、家族ができるサポートの一つです。是非、参考にしてみてください。
主食 レトルトご飯、レトルトのおかゆ、冷凍焼きおにぎり、冷凍うどん、冷凍ホットケーキ、オートミール
主菜 サラダチキン、ちくわ、半熟卵、ゆで卵、冷凍牛すき煮、納豆、ツナ缶、焼き鳥缶などの缶詰、焼き鮭、さば味噌煮などのレトルト食品
カルシウム いりごま、牛乳、ヨーグルト、チーズ、とろろ昆布、塩昆布
食物繊維 お米に入れて炊くもち麦や粉末寒天、冷凍野菜、野菜スープ(レトルト、缶詰)、きな粉
鉄 粉末麦芽飲料(ミロ)、鉄分強化シリアル、鉄分の多い飲むヨーグルト、レンズ豆
ビタミンB群 お米に入れて炊く栄養強化米、そば、たらこ、ハム、鶏卵
ビタミンD しらす干し、ビタミンDを配合したヨーグルト、ビタミンDの多い乳飲料
(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)