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子どもの1日が変わる朝の行動 起床から登校までにやってほしい「朝活」3つの習慣

栄養・食事の観点からジュニア世代の成長について指南する、「THE ANSWER」の保護者向け連載「強い子どもを育てる ミライ・アスリートの食講座」。プロ野球・阪神タイガースなどで栄養サポートを行う公認スポーツ栄養士・吉谷佳代氏が講師を務め、わかりやすくアドバイスする。第26回は「朝活」について。

今回のテーマは起床から登校までの「朝活」について(画像はイメージです)【写真:写真AC】
今回のテーマは起床から登校までの「朝活」について(画像はイメージです)【写真:写真AC】

連載「強い子どもを育てる ミライ・アスリートの食講座」第26回

 栄養・食事の観点からジュニア世代の成長について指南する、「THE ANSWER」の保護者向け連載「強い子どもを育てる ミライ・アスリートの食講座」。プロ野球・阪神タイガースなどで栄養サポートを行う公認スポーツ栄養士・吉谷佳代氏が講師を務め、わかりやすくアドバイスする。第26回は「朝活」について。

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 スポーツ選手は朝の過ごし方によって、1日のコンディションやパフォーマンスが変わります。特にジュニアからユース世代の選手は、学校に通っている間、自由にスケジュールを組めません。ですから、少しでもスポーツによいことに取り組もうとするならば、起床から学校が始まるまでが、とっても貴重な時間になります。
そこで、今回は誰にでも簡単にできて、スポーツや勉強、コンディションのためになる、3つの「朝活」を紹介します。

 朝活の一番の目的は、体のサイクルを作り、頭と体が朝からしっかり働く状態にすることです。体のサイクルとは、日中は覚醒し、夜になったら眠たくなり、布団に入ったらしっかり眠れるという体のリズムのこと。体のリズムが崩れると、朝の目覚めが悪い、昼間も眠たい、布団に入ってもなかなか寝付けない、といった原因になります。

 1つ目の朝活は、それこそ、何の努力もいらず、誰にでもできること。朝起きて布団から出たら、カーテンを開けて、窓を開け放ちます。そして、太陽の光を浴びましょう。

 人は朝、太陽の光を浴びることで、脳に光の刺激が届き、「朝だ! 起きよう!」と認識。すると、体のリズムが整います。部屋の向きにより、直射日光を浴びられない……という方でも大丈夫。要は外を照らす太陽の光を浴びればOK。直射日光でなくても、曇りや雨の日でも効果があります。

 2つ目は、起床後に飲む白湯と肩甲骨体操です。眠りから目覚めたばかりの朝は、1日のなかでもっとも体温が低い状態。脳や胃腸などの体の働きも、あまり活発ではありません。そのため、いつまでもボーっとしたり、食が進まなかったりします。そこで、太陽を浴びた後、朝食の前に、コップ1杯の白湯を飲み、肩甲骨を動かして、体温をアップしましょう。

 白湯は内臓の血行を促すので、胃腸の動きが活発になります。すると、朝ごはんをしっかり食べられるし、消化もよくなります。同じ水分でも冷たい水は体を冷やす恐れがあるので、注意しましょう。

 その後、伸ばした両腕を大きくぐるぐる回す、あるいはひじを曲げて、ひじをできるだけ大きく回します。こうすると、肩甲骨周りの筋肉がしっかり動き、一気にめぐりがよくなります。小学校低学年のお子さんであれば、お母さん、お父さんも一緒に行い、促してあげるといいですよ。

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吉谷 佳代

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

江崎グリコ株式会社で健康食品開発や、スポーツサプリメントの研究開発に従事。その傍ら、多くのアスリート、学生スポーツ、ジュニアへの栄養指導、食育イベントに携わる。2013年に独立。以降、ジュニアからトップアスリートまで幅広い競技の選手に対し、栄養サポートを行う。現在、プロ野球・阪神タイガース、実業団女子バレーボール・JTマーヴェラスのチーム専属栄養士。過去には、シスメックス女子陸上競技部(2015~2020年)、Bリーグ・西宮ストークス(2014~2017年)、自転車ナショナルチーム(2013~2018年)をはじめ多くのプロ選手やジュニア選手の栄養サポート実績を持つ。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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