スポーツ選手が体温を高める2つの目的とは 「体を温める食べ物・冷やす食べ物」を紹介
体温を上げるために食事からできること
さて、体温を上げるために食事からできることですが、一つは朝の水分補給です。
体温を上げるためには、血の巡りを促し、代謝を上げることが必要です。そのために、最も必要なのが水。水が入らないと体内の巡りが悪くなり代謝が悪くなるので、1日を通して飲むことがとても大切です。
特に朝の起き抜けは、1日のなかでも体温の低い時間帯。コップ1杯程度の水や白湯を飲む習慣をつけるだけで、代謝アップにつながります。
2つ目は食事や飲み物の温度や食材を工夫し、「体を冷やす習慣を控え、温める食材を摂る」ことです。
まずは、飲み物。特にスポーツの現場では、子どもや学生は真冬でも飲み物に氷を入れたり、食事のときに冷たいお茶を選んだりする子が多くみられます。しかし、熱中症のリスクの少ない寒い時期は、体を冷やしすぎない飲み物を選ぶほうがベター。体が火照る練習中や練習後は冷たいドリンクもよいですが、練習前や食事中は、常温か温かい飲み物を選びます。
私もよく現場で提供しているのは、しょうが入りのホットドリンクです。
例えば、試合開始まで30分程度しかない場合、ものすごく気温の低い日ですと、ウォーミングアップを行っても十分に体が温まりません。かといって、時間ギリギリまで長くウォーミングアップを続ければ、試合中・練習中の疲労につながります。
しょうがには末端の血管を開かせる作用があり、しょうが湯などを飲んでからウォーミングアップを行うと、温かい血液が体の隅々まで巡りやすくなります。