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算数教科書で伝えた「中国選手に勝つために」 世界卓球で快進撃、伊藤美誠が語る感覚派からの脱皮

「感覚だけでは、中国の選手には勝てない…」気づいてから変化

 そのため、子どもたちも興味を持ちやすい人材に「算数」を語ってほしかった。伊藤については「天才型の選手だなとは、著書を読んで予想していたんです」と清水さん。「でも話していくうちに、実は算数の学びというものが生きていたんだなと思います、とおっしゃって……」。取材は、算数と卓球には通じるものがあると確認する時間にもなったという。

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「昔は本当に感覚だけでやっていたとおっしゃるんですが、それだけでは中国の選手には勝てないとわかったそうなんです。それからは物事を、シンプルな図形に落とし込んで考えるようになったそうです。算数ならではのアイデアを取り入れるようになったと」

 伊藤は意外な指名に、当初は「算数のことなんて語れませんよ」と驚いた様子だったというが「お話をしていくと得意、苦手ではなくて、当たり前のように算数や、算数で学ぶものの考え方を使っているんです。算数を無意識的に活用しているというんですかね」と清水さん。空間を認識し、どう自分に当てはめていくかはスポーツにも不可欠な能力。そこで算数の考え方は欠かせない。

 実は同社の算数教科書では、小学5年向けの「私と算数」に大谷翔平投手が登場。打席での構え方を三角形に置き換え、体重のかけ方や足の開きを調整していると語っている。アスリートが世界で活躍にするは算数の素養も欠かせないといえそうだ。

(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)

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