部活、習い事、塾… “忙しい子供”に摂らせるべき「疲労回復ごはん」とは
部活動やクラブチームでの練習後、夕飯まで空腹をガマンすると、疲労回復が遅れ、翌日からのパフォーマンス低下につながるという。“忙しい子供”にはどんな食事を摂らせるべきなのか。様々な競技のアスリートやトップチームの栄養サポートを担当する公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏に聞いた。
お父さんよりお疲れ? 負のスパイラルから救う“疲労回復食事法”
部活動やクラブチームでの練習後、夕飯まで空腹をガマンすると、疲労回復が遅れ、翌日からのパフォーマンス低下につながるという。“忙しい子供”にはどんな食事を摂らせるべきなのか。様々な競技のアスリートやトップチームの栄養サポートを担当する公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏に聞いた。
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Jリーグの下部組織にあたるチームの場合、遠くから練習に通うお子さんもたくさんいます。なかには移動時間が長いため、帰宅が22時や23時になるという子供たちも。そのため、ジュニアユースやユースの指導者からは「子供たちの疲労回復を助ける食事を知りたい」という強い要望が寄せられます。
クラブチーム、学校の部活動を問わず、恐らく、今の中学生や高校生にとって、日々の疲労回復にどう取り組むかは深刻なテーマ。クラブや部活動のほか、習い事や塾通いもあり、それぞれ遠くの場所に通う子も少なからずいます。もちろん、日々の勉強もあるので、就寝時間も遅くなる。しかも、そのルーティーンは絶対に崩せない。そのうち、疲れすぎて食欲も低下。食事の量が減れば必要なエネルギー量を食べていないので、一向に疲れがとれません。
まさに、負のスパイラル。一番、元気が有り余っているはずの年齢なのに、「うちのお父さんよりも疲れているわ……」と感じる親御さんも多いのではないでしょうか。
さて、日々のルーティーンを崩さず、かつ忙しいなかでもできる食事での疲労回復方法の一つは、“分食”です。疲労回復食のコツは「使った栄養をなるべく早く取り戻す」こと。運動後の移動時間を疲労回復の補食(軽い食事)にあてて、使った分のエネルギーを補給しながら、筋肉をダメージから回復させます。