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スポーツをする子供は要注意 9月になると最も心配な「秋バテ」予防の3つのポイント

パワーアップする「スタミナ栄養3点セット」とは?

 1.食事やおやつのときは氷なしの飲み物を

 スポーツの直後に、冷えたドリンクや氷を口に含むと、水分の吸収速度も速く、体のほてりを抑えることもできて、熱中症予防になります。一方、体の熱が落ち着いているときに冷たいものを摂り過ぎると、内臓が冷えて自律神経の働きが低下し、秋バテの原因になります。おやつや食事の際に出す麦茶や水は、氷を入れないこと。また、食事はなるべく、お味噌汁やスープなど温かい汁物を添えると内臓から元気になります。

 2.スタミナ栄養3点セットでパワーアップ

「炭水化物+ビタミンB1+アリシン」。この3つの栄養素をセットで摂ると、食事から摂ったエネルギーが体内でくるくると回り始め、元気になります。

 炭水化物は体を動かす基本のエネルギー源。特に暑さによるダメージを受けやすいこの季節は、消化のよいご飯をしっかり食べることがとても大切です。これに、炭水化物とくっついてエネルギーを回すスイッチになるビタミンB1と、B1の働きをさらに高めてくれるアリシン(硫化アリル)を一緒に摂ります。

 食材で言うと、ビタミンB1を多く含むのは豚肉、豆類、赤身の肉や魚。アリシン(硫化アリル)が多いのは、臭いの強い香味野菜。ニンニク(ニンニクの芽もOK)、ニラ、ネギ、タマネギなどがあげられます。

 実際、ビタミンB1+アリシン(硫化アリル)のおかずには、スタミナ料理といわれるものがとても多い。例えば豚ニラ炒めや豚キムチ、豚肉をねぎやニラと炒めるサムギョプサルなど。ネギたっぷりのマグロ丼や、麻婆豆腐などもいいですね。

 ほか、豚汁や納豆ご飯に、ネギをたっぷりトッピングするだけでも3点セットの完成です。

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吉谷 佳代

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

江崎グリコ株式会社で健康食品開発や、スポーツサプリメントの研究開発に従事。その傍ら、多くのアスリート、学生スポーツ、ジュニアへの栄養指導、食育イベントに携わる。2013年に独立。以降、ジュニアからトップアスリートまで幅広い競技の選手に対し、栄養サポートを行う。現在、プロ野球・阪神タイガース、実業団女子バレーボール・JTマーヴェラスのチーム専属栄養士。過去には、シスメックス女子陸上競技部(2015~2020年)、Bリーグ・西宮ストークス(2014~2017年)、自転車ナショナルチーム(2013~2018年)をはじめ多くのプロ選手やジュニア選手の栄養サポート実績を持つ。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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