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子どもの「お菓子の食べ過ぎ」が危ない理由 市販のおやつと上手に付き合う3つの方法

栄養・食事の観点からジュニア世代の成長について指南する、「THE ANSWER」の保護者向け連載「強い子どもを育てる ミライ・アスリートの食講座」。サッカーJリーグ・アルビレックス新潟で栄養アドバイザーを務めている公認スポーツ栄養士・長谷川直子氏がわかりやすくアドバイスする。第13回は「お菓子選び」について。

第13回のテーマは「お菓子選び」について
第13回のテーマは「お菓子選び」について

連載「強い子どもを育てる ミライ・アスリートの食講座」第13回

 栄養・食事の観点からジュニア世代の成長について指南する、「THE ANSWER」の保護者向け連載「強い子どもを育てる ミライ・アスリートの食講座」。サッカーJリーグ・アルビレックス新潟で栄養アドバイザーを務めている公認スポーツ栄養士・長谷川直子氏がわかりやすくアドバイスする。第13回は「お菓子選び」について。

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 昨年から、外出する機会や、練習や試合が減るなど、自宅にいる時間が多くなったお子さんは多いと思います。自宅にいると体を動かす時間が少なくなるばかりか、ついついお菓子を食べ過ぎてしまうことも。そこで、今回はお菓子の選び方についてお話しをしましょう。

 以前、サッカーのジュニア選手に向けてのセミナーで、ドーナツショップの商品を例に、「どのドーナツが一番、脂質が少ないと思う?」という問題を出したことがあります。多くの選手が「コレ!」と指したのは、チョコレートなどがついていない、見た目のシンプルなドーナツ。でも、実はシンプルでサクサクとした歯ごたえのドーナツのほうが生地の表面から油を多く吸うため脂質が多いのです。

 お菓子に何がどのぐらい含まれているかは、見た目では判断できません。ですから、普段から、子どもたちに出すお菓子を食べているお菓子は、「何が含まれているのか」を考えながら選ぶことが大切です。

 例えば、グミ、チョコレート、スナック菓子といった人気のお菓子は、砂糖や油、塩が多く含まれる一方、子どもの成長や運動に必要な栄養はほとんど含まれていません。

 また、「食べ始めると止まらない」という子どもが多いスナック菓子は、食べ過ぎると油と塩を摂り過ぎてしまう商品が多くみられます。

 じゃがいもを例にすると、ポテトチップスのようにじゃがいもを薄くスライスした形のものは、フライドポテトのようにくし形切りにしたじゃがいもと比べて吸油率が高く、なんと約7倍にもなります。

 また、袋のサイズにもよりますが、一袋食べ切ってしまうと、みそ汁1杯分の塩分を摂ってしまう場合もあります。小さいうちから濃い味に慣れてしまうことで、将来、高血圧や動脈硬化につながる懸念があります。ですから、子どものうちからカロリーだけでなく、塩分の摂り過ぎに注意することは、とても大切なのです。

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長谷川直子

公認スポーツ栄養士

管理栄養士、公認スポーツ栄養士。09年から新潟を拠点にJリーグのアルビレックス新潟・栄養アドバイザーとして、選手、家族向け栄養セミナーの実施、メニュー作成や調整、個別の食事相談などを担当する。そのほか、スポーツ指導者向け研修会、小中学校でのスポーツと食の講演会、新聞・雑誌の監修やラジオ出演など幅広く活躍。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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