夏のお弁当で食中毒を防ぐ4つの方法 “暑い季節にオススメの素材”を紹介
食中毒が気になる夏のお弁当。気温・湿度ともに高い日本の夏は、細菌にとって快適な環境です。油断をするとお弁当箱の中で細菌が一気に増殖し、ただでさえ夏バテで弱っている体は食中毒を発症しやすくなります。
高温多湿な日本の夏は細菌にとって快適な環境…「温度」と「水分」には要注意
食中毒が気になる夏のお弁当。気温・湿度ともに高い日本の夏は、細菌にとって快適な環境です。油断をするとお弁当箱の中で細菌が一気に増殖し、ただでさえ夏バテで弱っている体は食中毒を発症しやすくなります。
食中毒対策は、調理器具の扱いから始まります。まず、肉や魚を扱った包丁やまな板は、使い終わったらその都度、殺菌・消毒をすること。指で触れた場合もしっかり洗ってから、別の食材を触りましょう。また、おにぎりはラップにご飯を包んで握り、お弁当箱に詰めるまではラップをはがして熱を取ります。冷めたら再び、ピチッとラップで包んでください。
さて、食中毒を予防する調理のポイントは以下の4つです。
【① 低温で保存する】
細菌が原因となる食中毒は、夏場(6月~8月)に多く発生しています。食中毒を引き起こす細菌の多くは、室温(約20℃)で活発に増殖し始め、人間や動物の体温ぐらいの温度で増殖のスピードが最も速くなります。
【② おかずは75℃以上の熱で1分間加熱】
75℃以上の熱で1分間加熱すると、食中毒菌はほとんど死滅します。材料を小さく、または薄く切って焼いたり、揚げたりすると火が十分に通りやすく、安心です。
【③汁気はしっかり吸い取る】
汁気は細菌の大好物。汁気という汁気は、ペーパータオルなどで吸い取り、よく冷ましてからお弁当箱に詰めましょう。生姜焼きのようにタレにからめるおかずは、特に要注意です。
またトマト、きゅうり、レタスなど水分が多い生野菜はおすすめしません。どうしても持たせるのであれば、メインのお弁当箱とは別のタッパーに入れ、ドレッシングなどは、専用の容器に入れて食べる前にかけるようにしましょう。さらに保冷材を付けるといいでしょう。
トッピングの素材を工夫し、余分な水分を吸わせるという手もあります。もみのり、かつおぶし、すりごまなどは水分を吸収してくれるうえ、風味も豊かになります。