[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

「魚は体にいい」は本当か スポーツ栄養士が「もっと食べて」と推す理由

「スポーツをする子供たちから健康に気遣う中高年まで、もっと魚を食べてほしい」とは、様々な競技のアスリートやトップチームの栄養サポートを担当する公認スポーツ栄養士の橋本玲子氏。実は世界のトップアスリートたちも、積極的に魚を食べるようになったという。「THE ANSWER」の「食とカラダ」連載、今回は「魚が注目される理由」について聞いた。

高まる魚の栄養価に対する評価【写真:photolibrary】
高まる魚の栄養価に対する評価【写真:photolibrary】

世界のスポーツ現場で評価が高まっている“魚の魅力”とは

「スポーツをする子供たちから健康に気遣う中高年まで、もっと魚を食べてほしい」とは、様々な競技のアスリートやトップチームの栄養サポートを担当する公認スポーツ栄養士の橋本玲子氏。実は世界のトップアスリートたちも、積極的に魚を食べるようになったという。「THE ANSWER」の「食とカラダ」連載、今回は「魚が注目される理由」について聞いた。

 ◇ ◇ ◇

 年々、ジュニアからユース年代の選手やコーチ、そして保護者の方々から、「魚は体にいいんですか?」と聞かれることが増えています。実は世界的にも魚の栄養価に対する評価は高まっており、スポーツの現場に関わる医師や栄養士、トレーナー、そしてチームの監督ら、各国の専門家がトップアスリートたちに、魚を積極的に食べるよう勧めています。

 魚は肉と同じく、体作りに欠かせない良質なタンパク源です。両者の間で異なる点は、それぞれに含まれる脂質の種類。肉の脂質に多いのは飽和脂肪酸といい、摂りすぎるとコレステロール値や生活習慣病のリスクが高くなるといわれています。一方、魚(または魚介類)に多く含まれるのは不飽和脂肪酸。なかでもDHAやIPAでお馴染みの多価不飽和脂肪酸が多いのが特徴です。こちらは様々な研究の結果、中性脂肪や悪玉コレステロール(LDL/悪玉)の値を減らし、脳の働きを良くしたり、血液をサラサラにしたりする働きがあることがわかりました。そのため、魚に含まれる脂質は「体にいい」と言われています。

 魚はそれぞれの特徴からまぐろやかつお、ぶりなどが代表的な「赤身の魚」、イワシやサバ、サンマといった「背の青い魚」。そして白身の魚はヒラメや鯛、タラなどのさっぱり系の魚に大きく分けられます。

1 2

橋本 玲子

株式会社 Food Connection 代表取締役

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

 ラグビーワールドカップ(W杯)2019で栄養コンサルティング業務を担当。2003年ラグビーW杯日本代表、サッカーJリーグ横浜F・マリノス(1999年~2017年)、ラグビーリーグワン・埼玉パナソニックワイルドナイツ(2005年~現在)ほか、車いす陸上選手らトップアスリートのコンディション管理を「食と栄養面」からサポート。また、ジュニア世代と保護者に向けてのスポーツ食講座なども行う。著書に『スポ食~世界で戦うアスリートを目ざす子どもたちに~』(ベースボールマガジン社)

URL:http://food-connection.jp/

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
ABEMA Jleague
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集