体脂肪率は「12%」と「20%」 サッカー選手とラグビー選手の食事はどう違う?
両競技とも食の意識が進化、競技の枠を超えて情報交換も
午後の練習は14時以降から開始。こちらも練習前に食べ過ぎると消化に時間がかかり動きに影響するため、意外と昼食の量も練習前の補食も量は控えめ。その代わり、夕飯でごはんを大盛りにしたり、おにぎりの夜食を摂ったり。
93年にプロリーグがスタートしたJリーグは、20年前ほどから食事への意識が高まり、海外の情報にも敏感になった印象があります。一方、ラグビー界は、私が日本代表の栄養サポートをしていた13年前も「ビールを飲むのが楽しみでトレーニングしている」「揚げ物も大好き!」という選手が少なくなかったように思います。その後、ラグビー界の環境も大きく変化。今では両競技とも、「低脂肪、高たんぱく、高ビタミン、高ミネラル」を理想的な食事とし、トップアスリートとしての食事の考え方に大きな差はありません。
とはいえ栄養学についてはサッカー界が進んでいると感じているのか、今でもラグビー選手たちから「Jリーグの選手はどんな食事をしているのか?」と聞かれることがあります。また競技の枠を超えて、交流のある選手同士、食事に関しての情報交換などもしているようです。
(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)