東京五輪に学ぶ「UEFAの最新サッカー栄養学」 高校生も参考になる「戦略的摂取」の意識
いつ、何を摂るとよいかの考え方はカテゴリー問わず参考に
欧米でも、パレオダイエットやケトジェニックダイエットなど、話題のダイエット法を実践する選手もいるようですが、現時点ではエネルギー源となる糖質をしっかり摂ることがサッカー選手にとって重要である、という主張が全体を通してみてとれます。
基本的な部分はこれまでのスポーツ栄養学と大きな違いはありません。しかし、選手の力を最大限引き出すことを考えた細やかな提案には、さすが、世界のスポーツを牽引するヨーロッパサッカー界らしい、プロフェッショナルな姿勢を感じさせます。また、今回、具体的な目安量と摂り方を整理することで、改めてサッカーの現場に即した科学的な栄養補給法について見直すきっかけになるのではないでしょうか。
今回紹介した声明に記載されている目安量に関しては、プロ選手の基準になります。ただ、いつ、何を摂るとよいか、という考え方に関しては、高校生や大学生、社会人選手など、カテゴリーを問わず参考になる内容ですよ。
(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)