[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

今、世界のアスリートに広がる植物性食品 栄養面から考えるメリット&デメリットとは

アスリートは大豆ミートを使用した外食を日常的に摂るのは注意

 またアスリートの場合、大豆ミートを使用したファストフードや外食を日常的に摂るのは注意が必要です。

 大豆ミートはその名の通り、調理の方法によって肉と大きく変わらない味や食感を楽しめます。そのため、体脂肪を増やしたくない、減量によさそうという理由で、大豆ミートを使った食事を試したい方もいると思います。しかし、現在、日本で手軽に食べられる大豆ミートを使ったハムやハンバーグ(ファストフードなど外食の商品を含む)のなかには、肉を使用した食品と脂質量やカロリー数がさほど変わらないものもあります。

 以上のことから必ずしもヘルシーとは言い切れないので、植物性という言葉から受けるイメージを妄信せず、原材料名と栄養成分表示の両方をチェックして、自分の目的に合っているかどうかを考えたり、食べる頻度を調整したりしましょう。

 注意点はあるものの、プラントベースド食の選択は、アスリートの一人ひとりが環境のため、或いは動物性食品の摂り過ぎを防ぐためにできることの一つです。

 精製されていない穀物や野菜、果物、豆・豆製品を積極的に摂ることは、アスリートだけでなく現代人に不足しがちな食品(栄養素)を摂取することに繋がります。肉や魚を極端に減らすというよりも、まずは、植物性食品を多めに摂取することで、動物性食品の量を自然に減らせるのが理想ではないかと思います。

(※)プラントベースドの食事は植物性を中心とした食事全般を指すため、ヴィーガンやベジタリアン(ヴィーガン、ラクトベジタリアン、オボベジタリアンなど)らが実践する食事も含む。

「THE ANSWER」お悩み相談室「Q&A」

「THE ANSWER」では、ジュニア育成や競技力向上に関する相談や質問を募集しています。部活でうまくいかないこと、トレーニング法、指導法、食事・水分補給の仕方、睡眠などカラダのこと、女性アスリートならではの悩み……。あなたの疑問に、現役&元アスリート、専門家の方々がお答えします。

 詳細は以下の質問フォームから




(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

1 2 3

橋本 玲子

株式会社 Food Connection 代表取締役

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

 ラグビーワールドカップ(W杯)2019で栄養コンサルティング業務を担当。2003年ラグビーW杯日本代表、サッカーJリーグ横浜F・マリノス(1999年~2017年)、ラグビーリーグワン・埼玉パナソニックワイルドナイツ(2005年~現在)ほか、車いす陸上選手らトップアスリートのコンディション管理を「食と栄養面」からサポート。また、ジュニア世代と保護者に向けてのスポーツ食講座なども行う。著書に『スポ食~世界で戦うアスリートを目ざす子どもたちに~』(ベースボールマガジン社)

URL:http://food-connection.jp/

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
ABEMA Jleague
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集