今、世界のアスリートに広がる植物性食品 栄養面から考えるメリット&デメリットとは
アスリートは大豆ミートを使用した外食を日常的に摂るのは注意
またアスリートの場合、大豆ミートを使用したファストフードや外食を日常的に摂るのは注意が必要です。
大豆ミートはその名の通り、調理の方法によって肉と大きく変わらない味や食感を楽しめます。そのため、体脂肪を増やしたくない、減量によさそうという理由で、大豆ミートを使った食事を試したい方もいると思います。しかし、現在、日本で手軽に食べられる大豆ミートを使ったハムやハンバーグ(ファストフードなど外食の商品を含む)のなかには、肉を使用した食品と脂質量やカロリー数がさほど変わらないものもあります。
以上のことから必ずしもヘルシーとは言い切れないので、植物性という言葉から受けるイメージを妄信せず、原材料名と栄養成分表示の両方をチェックして、自分の目的に合っているかどうかを考えたり、食べる頻度を調整したりしましょう。
注意点はあるものの、プラントベースド食の選択は、アスリートの一人ひとりが環境のため、或いは動物性食品の摂り過ぎを防ぐためにできることの一つです。
精製されていない穀物や野菜、果物、豆・豆製品を積極的に摂ることは、アスリートだけでなく現代人に不足しがちな食品(栄養素)を摂取することに繋がります。肉や魚を極端に減らすというよりも、まずは、植物性食品を多めに摂取することで、動物性食品の量を自然に減らせるのが理想ではないかと思います。
(※)プラントベースドの食事は植物性を中心とした食事全般を指すため、ヴィーガンやベジタリアン(ヴィーガン、ラクトベジタリアン、オボベジタリアンなど)らが実践する食事も含む。
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(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)