[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

つらい花粉症対策、食事からできることは? 公認スポーツ栄養士が提案

Jリーグやラグビートップリーグをみてきた公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏が「THE ANSWER」でお届けする連載。通常は食や栄養に対して敏感な読者向けに、世界のスポーツ界の食や栄養のトレンドなど、第一線で活躍する橋本氏ならではの情報を発信する。今回は「食事からできる花粉症対策」について。

花粉症の人にはつらい時期だ【写真:Getty Images】
花粉症の人にはつらい時期だ【写真:Getty Images】

公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏の連載、今回は「食事からできる花粉症対策」

 Jリーグやラグビートップリーグをみてきた公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏が「THE ANSWER」でお届けする連載。通常は食や栄養に対して敏感な読者向けに、世界のスポーツ界の食や栄養のトレンドなど、第一線で活躍する橋本氏ならではの情報を発信する。今回は「食事からできる花粉症対策」について。

 ◇ ◇ ◇

 花粉症の人にはつらい時期になりました。特に屋外で運動する方にとって、花粉症の悩みは深刻。止まらないくしゃみや鼻水、目のかゆみは、集中力やコンディションの低下に直結するからです。

 この時期になると「花粉症に効く食べ物はないですか?」という質問を受けます。残念ながら現在、花粉症の症状の緩和作用が指摘されている食品はありますが、残念ながら、その効果があるかどうかは、さらなる研究が必要な段階です。

 しかし、日々の食事のなかでできることはあります。

 国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所によると、日常生活のなかでできる花粉症対策は、「花粉をつけない」「ついた花粉を落とす」「体調を整える」の3つ。

 そして、「体調を整える」方法の一つが「バランスのとれた食事を摂る」ことです。

 この連載でも何度か触れていますが、バランスが整いやすい献立とは「主食・主菜・副菜」が揃った食事です。なかでも、今、日本人に足りないのは「副菜」。つまり野菜類となります。

 健康を保つためには、1日350g程度の野菜を摂りましょうという目標があります(『健康日本21(第二次)』より)。ところが平成30年国民健康・栄養調査によると、350g摂れているのは、国民の3割程度。20~30代の方の1日の野菜の摂取量は男性で約260g、女性は約240gというデータがあります。

 ですから「野菜があまり摂れていない」「栄養バランスが崩れている気がする」と感じている方は、今よりも「1日100g」、食べる野菜の量を増やすことを目指すとよいでしょう。

 350gを1日3回の食事で摂ろうとすると、1食約120gの野菜を摂るのが目安です。これは、味噌汁の具と小鉢1品、あるいは主菜の付け合わせと、だいたい1~2種類でクリアできる分量です。

1 2

橋本 玲子

株式会社 Food Connection 代表取締役

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

 ラグビーワールドカップ(W杯)2019で栄養コンサルティング業務を担当。2003年ラグビーW杯日本代表、サッカーJリーグ横浜F・マリノス(1999年~2017年)、ラグビーリーグワン・埼玉パナソニックワイルドナイツ(2005年~現在)ほか、車いす陸上選手らトップアスリートのコンディション管理を「食と栄養面」からサポート。また、ジュニア世代と保護者に向けてのスポーツ食講座なども行う。著書に『スポ食~世界で戦うアスリートを目ざす子どもたちに~』(ベースボールマガジン社)

URL:http://food-connection.jp/

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
ABEMA
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集