選手、監督が知りたい「リハビリ中の食事」 海外トップ選手も実践する“4つのコツ”
リハビリ中は「体重が増えるから」で控えるのはNG
【リハ食のコツ3】カルシウムを不足なく摂る
ミネラル類では骨の材料になるカルシウムと、細胞の修復に不可欠な亜鉛を意識して摂ります。まずはカルシウム。低脂肪や無脂肪の牛乳、納豆やちりめんじゃこや木綿豆腐。吸収率は低いといわれていますが、ひじきや小松菜もいいですね。またカルシウムの吸収をよくするといわれるビタミンDを含むキノコ類(干しシイタケ、しめじ、エリンギ、えのき、舞茸)も摂りましょう。
亜鉛を含む食べ物は、牡蠣、レバー、赤身の肉、納豆。玄米や胚芽米、雑穀にも含まれているので、リハビリ中は、これらを白米に混ぜて炊くとよいですよ。
【リハ食のコツ4】抗酸化成分が豊富な野菜と果物を摂る
肉や魚と一緒に摂る野菜、そして果物は“抗酸化物質”と呼ばれる成分が豊富なものを積極的に摂ります。主に皮膚の形成をサポートするビタミンA。コラーゲンの合成をサポートとするビタミンCを中心に。野菜ではじゃがいも、ピーマン、ブロッコリー、ほうれん草、にんじんやパプリカが代表的。果物はいちごやメロン、かんきつ類全般を選びましょう。栄養価の低い砂糖菓子やスナック菓子ではなく、果物をおやつやデザートにすることで、摂取カロリーのオーバーも避けられます。
体の修復に必要な栄養素を不足すれば、当然、回復は遅くなります。ですから、リハビリ中は「体重が増えるから」と食べるものを控えるのではなく、エネルギー量をコントロールしながら、栄養価の高いものを選んで食べることが、何よりも大切なのです。
(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)