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酒太りの原因はお酒じゃない? 意外な”犯人”の存在、「太らない飲み方」のコツとは

9月になっても、まだまだ暑さが残る日々。そんな時、ついつい手を伸ばしてしまうのがお酒だ。

「酒太り」の本当の原因は? 公認スポーツ栄養士に聞く「上手なお酒の飲み方」

 9月になっても、まだまだ暑さが残る日々。そんな時、ついつい手を伸ばしてしまうのがお酒だ。お父さんなら晩酌のほか、仕事の付き合い、アスリートであっても練習後のリフレッシュなど……。そんなとき、気になるは体調面や酒太りだが、飲み方次第では健康的に太らない方法もあるという。Jリーグの横浜F・マリノスやラグビートップリーグのパナソニックワイルドナイツなどの栄養サポートを手がける、公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏に「上手なお酒の飲み方」について語ってもらった。

 ◇ ◇ ◇

 好きな方はもちろん、お付き合いの場で飲む機会も多いお酒。特にお好きな方は、年を重ねるごとに健康診断に戦々恐々とされる方も多いのでは?

 アルコールはメタボや内臓への影響も考えながらお付き合いしてほしいもの。好きだからと考えなしに飲み続けた結果、体調を崩し、楽しめなくなったら元も子もありません。健康に留意しながら賢く飲みましょう。

 アルコールは嗜好品にカテゴライズされます。栄養のバランスを崩さずに飲む場合には、総摂取エネルギー量の10%以内。一方、肝臓など内臓への負担を考慮する場合は、アルコール量にして20g以内であれば節度ある飲酒量と考えられています。これは、ビールに換算すると500ml、グラスワインだと2杯分に相当します。

 今は純アルコール量を計算できるアプリもあります。気になる方は好みのお酒をチェックしてみてください。

 また、帰宅後の晩酌が楽しみ、という方のなかには、健康を気にかけて飲まない日=休肝日を設けている方も多いと思います。実際、栄養学的観点からも観ても、休肝日を設けることで、アルコールで摂取する分のエネルギーを、良質のタンパク質やビタミン、ミネラルの豊富な食事で補うことが出来るため、栄養の偏りを防ぐことが出来ます。できれば週2日、アルコールを抜くとよいでしょう。

 さて、皆さんの頭を悩ませるもう一つのお酒問題が「酒太り」。でも、実は注意が必要なのはお酒そのものではなくておつまみ。居酒屋などのメニューは主に揚げものや油で調理したものが多く、好きなもの、ビールとの相性のいいものばかりを考えなしに選んでいると、摂取エネルギー量は限りなく膨れ上がります。逆に言うとおつまみの選び方次第で、エネルギーもかなり抑えられる。ちょっとした意識の差で、「酒太り」問題も解決できるのです。

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橋本 玲子

株式会社 Food Connection 代表取締役

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

 国内における様々なスポーツの国際大会において、栄養コンサルティング業務を担当。2003年ラグビーW杯日本代表、サッカーJリーグ横浜F・マリノス(1999年~2017年)、ラグビーリーグワン・埼玉パナソニックワイルドナイツ(2005年~2025年)ほか、モーグル、車いす陸上選手らトップアスリートのコンディション管理を「食と栄養面」からサポート。ジュニア世代と保護者に向けてのスポーツ食講座なども行う。また、世界各国のスポーツ栄養士とのネットワークを活かし、海外における最新のスポーツ栄養の取り組みや知見を発信するほか、多様な食文化とアスリートの栄養ニーズを橋渡しする専門家として活動中。

Let’s Eat Healthy:https://members.food-connection.jp/

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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