3度の指名漏れで「チャンスは今しか」 超有名企業退社し“2軍球団”へ…野口泰司が新天地で狙うキャラ変
「行けると思っていましたよ」大学4年時の指名漏れはなぜ?
ただ、シーズン中に入団した捕手がポジションを勝ち取る難易度は、他のポジションよりも高い。投手をよく知り、呼吸をすでに合わせている選手の方が起用されやすいからだ。5月からのくふうハヤテ入りを選んだ野口もこれについては「相当に難しいとは思っています。ただ信頼を勝ち取る捕手になるのは、どこに行っても必要なこと」と厳しい表情。不利は承知の上だ。
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新天地で、自分のキャラクターを作り直したいという意図もある。学生時代から強打の捕手として注目された。NTT東日本でも4番に座り、一塁や指名打者で起用されることもあった。「打てる捕手ってやっぱり少ないじゃないですか。そういう見られ方をしているのもわかりましたし、その中で守備とどう両立するんだというところをやってきました。でもここでは、バッティングキャラの印象を変えたいんです」と言う。
「実際には守備の方が自信はあって。4番打ってるからキャッチャー(の守備)が疎かになるんじゃないかという見方もあると思うんですよ。そこを払拭したいなと思ってやっています」。1.8秒がプロレベルの基準となる二塁送球タイムでも、最速は1.68秒。しっかり守れることを見せて、次のステージへ進みたいという。
名城大4年で迎えた2022年のドラフト。支配下指名であれば何位でも入団するつもりだった。メディアにも上位候補の文字が踊る中で、まさかの指名漏れ。「(プロへ)行けるとは思っていましたよ。まさか、どこもないとはと……」。当時は「大学日本代表で怪我をしてしまい、ちょっとうまく投げられない状態が続いたりして、そこの印象が本当に悪かったのかな」と自己分析していた。2軍球団で捕手としての自分に立ち返り、4度目のチャンスを生かす。
(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)
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