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水泳になくてラグビーにあるもの 伊藤華英はなぜ“ラグビー女子”になったのか

「競泳にはない部分」に魅了され、本場・豪州でも観戦…“本業”に迫る熱烈ぶり

「トライは1人ではできないということ。トライをするためには何度も何度もパスをつないで仕掛けていく。それは個人競技の競泳にはない部分。加えて、いろんな選手とも交流させてもらう機会を中で、一人ひとりがラグビーという競技を広めたいという気持ちを持った選手が多い。そこにすごく感動しました」

 ラグビーは16年のリオデジャネイロ五輪から男女7人制が採用されたが、野球、サッカーなどと比べると、日本では普及段階にある。オリンピアンとして競技の普及・発展にかける思いに動かされる面もあったという。

 一人の選手をきっかけとして、現在は大学、社会人はもちろん、代表戦もチェック。ラグビーの強豪・オーストラリアで観戦したこともある。さらに、ラグビーのコラムも執筆。日本代表選手との交友関係も広く、一度語り出せば、もう止まらない。

 その姿は、もはやファンの域を超え、水泳の“本業”に迫る勢いだ。

「15年のW杯はエディー・ジョーンズヘッドコーチ(HC)が『ハードワーク』をモットーにやり続けました。すごくストイックなチームとなりましたが、今はジェイミー・ジョセフHCの下、エディーHCが遺したレガシーをアップデートしてどう戦っていくのか、注目しています。進むべき道を迷うことなく、歩んでいってほしいと思います」

 では、すっかりラグビーの虜となった伊藤さんのように、新たにファンに楽しんでもらえるだろうか。

「まずはナマで一度見れば、おもしろいと感じてもらえると思います。ルールは今、会場(の電光掲示板など)で解説もしてくれますし、見ていくうちに自然と覚えられます。1人が突破して50メートルくらい突破してトライすることもあるし、ダイナミックな展開で観客が一瞬にして沸くことも魅力の一つです」

 加えて、ラグビー選手のキャラクターについてもアピールする。

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