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時代の半歩先をいく世界大会「ARK LEAGUE」 BMX王者・内野洋平が込める熱い思い

ストリートスポーツの世界大会「ARK LEAGUE」が2019年、装いも新たに開催される。開催場所は、オーガナイザーでありBMX世界王者でもある内野洋平の故郷・神戸を離れ、神奈川県寒川町に移転。開催競技も、BMXフラットランド「FLAT ARK」、スケートボードの「SKATE ARK」に、新たにブレイキンの「BRAKE ARK」が仲間入りし、3本の矢となった。

「ライダーが最高のパフォーマンスを発揮できる大会を作りたい」という思いを具現化した内野洋平【写真:荒川祐史】
「ライダーが最高のパフォーマンスを発揮できる大会を作りたい」という思いを具現化した内野洋平【写真:荒川祐史】

6回目の今年は場所を寒川町に移し、3競技に拡大して開催

 ストリートスポーツの世界大会「ARK LEAGUE」が2019年、装いも新たに開催される。開催場所は、オーガナイザーでありBMX世界王者でもある内野洋平の故郷・神戸を離れ、神奈川県寒川町に移転。開催競技も、BMXフラットランド「FLAT ARK」、スケートボードの「SKATE ARK」に、新たにブレイキンの「BRAKE ARK」が仲間入りし、3本の矢となった。

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 平成最後の週末となる4月27日から29日までの3日間、場所を変え、スケールアップした「ARK LEAGUE」は、どんな感動と興奮を巻き起こすのか。「THE ANSWER」では、オーガナイザーとして選手として「ARK LEAGUE」開催にすべてを捧ぐ内野の熱い思いを、全2回にわたりお届けする。

 2013年にBMXフラットランドの世界大会「FLAT ARK」としてスタートした本大会。内野が掲げたコンセプトは「ライダーによるライダーのためのコンテスト」だった。

 高校2年生でBMXに出会い、20歳でプロに転向すると、2005年の日本選手権では22歳で史上最年少優勝。2008年世界選手権で初めて世界を制した後は、2012年から14年まで世界初の年間ワールドランキング3連覇、9度の世界タイトル獲得。BMX発祥の地・アメリカからヨーロッパ、南米、アジアまで、文字通り、世界を知る男が「ライダーが最高のパフォーマンスを発揮できる大会を作りたい」という思いを具現化した。

 今でこそBMX界史上最高となる優勝賞金500万円が用意される屈指の大会となったが、その礎となったのは、内野の思いに賛同する選手同士の信頼と絆だった。

「本当に1年目は交通費も出せないし、ホテル代も出せないし、何も出せなかったんです。でも『こういうビジョンで大会を始めるから、みんな来て』って世界中の選手に声を掛けたら、みんなが集まってくれた。うれしかったですね。

 僕も自分が選手として世界大会に行く中で、出場したいと思う大会は決して規模ではないし、賞金でもないんです。レベルの高さだったり、ものすごい強豪が集まったり、その大会のおかげで自分たちが成長していると感じられたり。大会を流行りでやるのではなく、少しずつ成長しながら世界一の大会にしたい。大きい大会が楽しくなったんじゃなくて、楽しい大会を大きくしようというスタンスを、みんなが後押ししてくれました」

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