【早実元エースの米挑戦記】ついに決着、米強豪独立Lと契約「夢の第一歩踏み出せた」
高校野球の名門・早実(東京)の元エース・内田聖人投手(25)が米独立リーグの強豪キャナムリーグのニュージャージー・ジャッカルズと正式契約を結んだことが分かった。JX-ENEOSを17年限りで戦力外となった後、プレー続行の道を求めて社業の傍らトレーニングに励み、今年2月から1か月、米国でトライアウトに挑戦していたが、夢の第一歩を掴んだ。
米トライアウト挑戦の内田聖人、2Aクラスの独立L球団ジャッカルズ入団へ
高校野球の名門・早実(東京)の元エース・内田聖人投手(25)が米独立リーグの強豪キャナムリーグのニュージャージー・ジャッカルズと正式契約を結んだことが分かった。JX-ENEOSを17年限りで戦力外となった後、プレー続行の道を求めて社業の傍らトレーニングに励み、今年2月から1か月、米国でトライアウトに挑戦していたが、夢の第一歩を掴んだ。
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異例の挑戦が実を結んだ。米国でトライアウトを受けていた内田に吉報が届いた。米独立リーグのキャナムリーグに属するジャッカルズからオファーを受け、正式契約。15日に帰国した右腕は「キャナムリーグは2Aレベルと言われていて、米独立リーグではトップクラスのリーグ。個人的に狙っていたレベルのリーグだったので、良かったです」と喜び、「上を目指すにはいい環境。土俵に上がることができ、夢に向けた第一歩を踏み出せた。あとはここから這い上がるだけです」と決意も口にした。
2月13日に米国に渡り、ベースボール・スカウティング・リーグ(BSL)に1週間参戦。参加者でチームを編成した実戦形式のトライアウトで3試合に登板し、計4回で1安打9奪三振、防御率0.00と結果を残した。さらに、続けてアリゾナを中心に行われるアジアン・ブリーズに転戦。1つのチームとして約3週間に渡り、アピールを続けた。
メキシコプロ野球のティファナブルズ戦は1回を投げ、無安打無四球2奪三振で無失点と好投。2戦目はドジャース傘下マイナーとの試合は1イニング目に2三振を奪ったが、2イニング目に5安打と打ち込まれて5失点し、1アウトで降板した。続くレンジャーズ傘下マイナーとの試合は1回1安打2奪三振で1失点。収穫と課題の両方が残る結果だった。
そんな中、内田の投球を評価したジャッカルズからオファーが届き、正式契約を結んだ。1か月の挑戦を振り返り「試合では、ストレートやフォークで空振りを多く取れたことは自信になった。全ての試合でイニング数を上回る三振を取れたので、自分の球が通用する手応えも感じました」と武器の直球と決め球のフォークが通用したことを収穫に挙げた。