井上尚弥をKOマシーンに変えた20歳のあの夜 不満げな客席に悔しさ…ベガス熱狂まで繋がった転機

誇れるものは「KO数」と断言「誰も超せないものを…」
田口、ドネア戦以外で判定決着だった2016年5月のダビド・カルモナ(メキシコ)戦は試合中に両拳を負傷。ドネア戦も2回に右目眼窩底骨折で手負いの状態だった。
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記録にこだわりはない。ファンに何を見せるかが大事。今回は「KOで終わらせないといけない」と世界のファンに井上尚弥のボクシングを届けることを意識した。自身のキャリアで誇れるものは「KO数」と断言する。「誰も超せないものをつくっていきたい」
数々の破壊劇でファンの心を燃やしてきた。2023年12月のマーロン・タパレス(フィリピン)戦は10回KO勝ち。圧倒的内容で防御重視の敵を葬ったが、時間を要し「苦戦」と表現された。
「階級の壁とか、苦戦とか言われてますけど、この内容で言われたらどうしたら良いんです? やりづらいですよ! 1、2発パンチをもらったら『苦戦してる』とか、漫画じゃないんだから」
そう言って苦笑いしたが、いつも期待を超えてくれる。まるで漫画のように。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)
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