トマトや硬貨が飛ぶ欧州バスケ…監督オファー蹴り、触れた日本の文化「他の国では馴染みがない」【Bリーグ川崎・ギンズブルグHC】

日本の応援は「いい時も悪い時もいつでも味方になってくれる」
「これまで私は欧州や中東で20年ほど指揮を執ってきた。米国の大学でも1年プレーした。世界中のいろんなところに行ってきたが、日本は本当に大きく違う。困難だが、やりがいがあるオファーだと思った」
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昨年8月に来日してからは「毎日新しい発見ばかりで、自分が赤ん坊のようだよ」と笑う。コート上でも驚きの連続。「ファンの応援が本当に違う。アメージングだよ。いい時も悪い時も、いつでも味方になってくれる。努力と忍耐。これが日本文化の重要な要素だと聞いている。他の国では馴染みがないことだったよ」。日本の雰囲気はこれまで体験してきたリーグとは全く異なるという。
「ドイツやチェコはまた違ったが、ギリシャやトルコ、イスラエルなどではファンは時に“戦争”を見に来ていた」。殺気だった客席からはトマトや硬貨が飛び交うことも。「日本はエンターテイメントを楽しむために来ているね。選手を見ることが好きで、試合の一部になることが好き。とても気に入っているよ」。就任1年目は地区最下位と苦戦したが、粘り強く支え続けてくれたファンに感謝する。
休みの日も試合の動画をチェックして過ごすことが多いという指揮官。日本の街に出て体験したのは、「世界中の人が日本人のようだったら、戦争はなくなるんじゃないか」と思うほどの親切心だった。(後編に続く)
※取材は2月に実施
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)
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