16戦全勝リーグワン最強の野武士軍団 埼玉WKをどう止めるか、リーチマイケルが「ラスボス」と名指しした男
リーグ戦のスタッツを比較すると埼玉WKの優位性が明らかだが…
両チームのリーグ戦スタッツを比較すると、埼玉WKの優位性があからさまになる。
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【埼玉WK】 【BL東京】
ボールキャリー 2117 1872
ゲインメーター 8870 8092
防 御 突 破 504 462
パ ス 回 数 2972 2611
タックル成功率 86% 84%
P G 成 功 率 95.7% 91.7%
スクラム成功率 81% 78%
ラインアウト成功率 88.9% 84.7%
圧倒的な実力で快進撃を続けてきた埼玉WKとどう戦い、倒すのか。プレーオフに進出した全てのチームを悩ませるテーマだが、リーチは持ち前の楽観的な視点も忘れない。
「対策を考えていかないといけないですね。けれど、本当に80分のことなので。1シーズンとかじゃなくて80分の戦い。そこに絞れば、考え易いかなと思います」
BL東京が最後に全国のタイトルを手にしたのは、前身の東芝ブレイブルーパス時代の2009年度まで遡る。11年に入団したリーチは、ここまでのラグビー人生で1度も「優勝」を手にしていないのだ。悲願のタイトルを掴むためにも、感銘を受けたディーンズHCの“講義”や、ラグビー観もプレースタイルも知り尽くす堀江翔太の存在を、どうBL東京フィフティーンに落とし込み、共通理解を築いて戦うのか。
「対戦が決まれば、そういう話はしていきたい。でも、ロビーさんや堀江さんがこう考えているというのじゃなく、僕自身はこう考えていると仲間全員にしっかりと伝えていきたい。ウチフォーカスです」
外側の対戦相手より内側を見つめ、「ウチ」である自分たちにどこまでフォーカスを当てて準備し、80分間を戦えるのか――。こんな姿勢を貫くことが出来れば、誰もが認める最強の野武士軍団と渡り合える可能性が見えてくる。
(吉田 宏 / Hiroshi Yoshida)