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怪我に泣いた“浦和ユース最高傑作” 37歳の元Jリーガー中村祐也が関東2部で歩み始めた監督人生

クラブの長岡修代表(右)は中村祐也の男気と熱意に惚れ、監督を託した【写真:河野正】
クラブの長岡修代表(右)は中村祐也の男気と熱意に惚れ、監督を託した【写真:河野正】

指導する選手たちに「上の景色を見せてあげたい」

 クラブの長岡修代表は監督に抜擢した理由について「あれだけ才能がありながら怪我に苦しんだ。苦労を知り男気と熱意があり、チームのことを熟知しているから」と説明し、「1年目としては及第点。来年は昇格してくれると思う」と期待する。

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 今季は8勝2分8敗の4位。過去最高成績だが、首位エリース東京FCとの勝ち点差は20もあった。初勝利は前期第6節。攻撃のやり方を変えたことに加え、考えが選手に上手く伝わらなかったことが原因と分析する。「攻守が噛み合い、内容と結果がついてきたところでリーグ戦が終わっちゃった」と苦笑するが、「後期は主導権を握る試合が多く来季につながりました」と手応えもつかんだ。

 大宮アルディージャなどに在籍し、同い年で同期加入の福田俊介は「主体性を大事にする監督で、考えながら戦えるチームになってきた。人間性も最高ですよ」と評した。

 受難のサッカー人生を送った中村は、苦労を知っているが故に監督という役回りについてこう話した。

「控えやベンチ外の選手にしっかり目配りし、アプローチできているのか不安だった。チーム愛があっても試合に出られなかったら、面白くないですからね。監督になってマネジメントの重要性を思い知った」

 現役時代はスポットを浴びることもなかったが、監督として“川口市からJリーグへ”というクラブの目標に近づくことを夢見る。「真面目にサッカーと向き合う彼らと一緒にやりたい、というあの頃のあの感情が今もある。上の景色を見せてあげたい思いがすべて」と男気を示した。

(河野 正 / Tadashi Kawano)

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