このままでは「野球の審判員がいなくなる」 仙台六大学の審判部長、アマ球界の改善を訴える理由
ボランティアに近い現状が続けば「野球の審判員がいなくなる」
現在は44人の審判員が在籍しており、リーグ戦の試合ごとに球審、塁審を配置するのが部長の役割。時折手伝うオープン戦や女子野球の試合も含め、各審判員の仕事の予定などを考慮しながらパズルのようにスケジュールを組み立てる。この作業は日付を超えるまで続くこともあるという。
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その傍ら、部長として環境整備の方法も模索している。
現状、アマチュア野球審判員の待遇面はボランティアに近い状況だ。坂本は「今の状況が続けば、野球の審判員がいなくなるのも時間の問題。そうなれば野球というスポーツが成り立たなくなることに対し、メディアを含めた野球界全体が危機感を持ってほしい。大きい舞台に立ちたいという思いで審判を志す人もいるが、そういう人は稀で、それよりも待遇面が改善されれば若い人も見方を変えてくれるはず。不純な動機にも思えるけど、まずは待遇面を改善して『審判をやってみたい、野球に携わりたい、野球界に貢献したい』と思ってもらうようにするのは現実的な方法」と話す。
「自分を成長させてくれた仙台六大学野球連盟への恩返しと、野球界の裾野拡大。自分自身のスキルも高めつつ、その2つは優先して取り組みたい」
坂本の挑戦はまだ始まったばかりだ。(文中敬称略)
(川浪 康太郎 / Kotaro Kawanami)
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