脳の打撲で突然の現役引退 W杯で話題のピン芸人・しんやが「ラグビー芸人」として闘う理由
今夜の日本VSアルゼンチン戦も生観戦「これが見れんねんぞって共有できれば」
「いつかラグビー場でしんや主催のイベントを打ちたい」というのが目標の一つ。営業で子どもたちが喜ぶ姿を見るのが好き。「でも、まだ全然知名度ないんで」と現在地は遠い。今回のW杯では、国内外の中継に観戦する様子が映って話題に。現地に足を運んだことで中継リポートの仕事も舞い込んだ。
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「5つお仕事をいただきましたが、4つが“バラシ”になりました」と笑うが、「今、めちゃくちゃ楽しいです」と少しずつテレビ出演も増えている。
「人が集まるくらい売れて、ラグビー場で何かやりたいですね。子どもの頃の思い出として、『ラグビーって楽しかったな』って思ってもらえるように。でも、まだ日本ではマイナースポーツ。ラグビーが面白いということを発信していきたいです。
そのきっかけになれるよう、自分が有名になるために頑張るのが一つ。ラグビーに興味を持って会場に来てくれたり、競技を始めてくれた子に対しての営業とかスクールがあれば、そこに行って盛り上げていきたいですね。ラグビーを詳しく説明できる方々は元日本代表や現役選手にもたくさんいますけど、お笑い芸人として発信するのは珍しい。自分にしかできないこともあるんかなと思いながらやっています。
今は『みんなに会場に来てほしい』と伝えたいです。今回のW杯を見て面白いと思ったら、是非リーグワンと劇場で“生”を体感してほしい。生で見るのがおもろいから自分もフランスに来ていますし、『これが見れんねんぞ』って共有できれば。初めはルールがわからなくても、生には臨場感がある。お笑いも音を肌で感じられます。『ドッ!』ってウケる空気を体感してほしいです」
お笑い好きにラグビーを知ってもらい、ラグビー好きにお笑いを楽しんでもらう。そんな願いを持つ男は、今夜の日本VSアルゼンチン戦の客席にも足を運ぶ。勝てば8強進出、負ければ敗退の大一番。「嬉しんや!」と熱狂する姿が再び映れば、一緒に盛り上がれるはずだ。
■しんや/お笑い芸人
本名は松永真也(まつなが・しんや)。1990年5月21日、大阪市生野区生まれ。東生野中でラグビーを始め、大商大高、帝京大に進学。ポジションはLO(ロック)。一般企業の営業職で約5年働き、2018年春に吉本興業のタレント養成所NSC(41期生)入学。ラグビーネタを武器にピン芸人として活動中。19年にはラグビーを題材にしたTBS系ドラマの日曜劇場「ノーサイド・ゲーム」に出演。WOWOWラグビー宣伝隊長を務め、「嬉しんや」「ありがトライ!」など名前やラグビーに絡めたギャグを持つ。ちなみに相方募集中。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)