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「俺が最速。以上」 自己肯定こそ成功の鍵、世界陸上100m王者から若者たちへ「自分を信じろ」

ゴール直後のライルズ(左)とザーネル・ヒューズ【写真:ロイター】
ゴール直後のライルズ(左)とザーネル・ヒューズ【写真:ロイター】

200mではボルト超えの「19秒10」を目指す

「俺たちの話を聞いていれば、自分を信じること、自己肯定についての話がたくさん出てきたと思う。数多くの子どもたちが質問してくるが、ここにいるのは3人の本当に自分のことを信じてきた男たちだ。自分の夢を、成し遂げたいことを心から信じていれば、それは叶うという証明だ」

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 ライルズの力説に、ヒューズも続く。「スポーツをやろうと思っている若い人たちへ。上手くいかないこともあるだろうが、諦めるな。決して諦めてはいけない。限界なんてないからだ。自分を信じることは本当に凄いことなんだ」。日本の子どもたち、何かに挑戦する人たちにも届けたい言葉。隣に座ったライルズも大きく頷いた。

 6位に入ったサニブラウン・ハキーム(東レ)の常に成長を目指す姿も印象深い。言葉に強い説得力を持つファイナリストたち。彼らの自信の裏には、築き上げてきた努力がある。ライルズは「血と汗と涙を流してきた」と明かす。コーチとともに掴んだ王座。しかし、見据えるのは、まだまだ先だ。

「コーチとハイタッチして、彼に最もクレイジーなことを言ったんだ。俺たちにはまだまだ改善すべきところがある。それは恐ろしい考えだ、ってね」

 自らのさらなる可能性にニヤリと笑った王者。「ここには3つの金メダルを獲りに来た」。男子200メートルと男子4×100メートルリレーでの3冠を目指す。特に23日に予選が始まる200メートルでは、目標を19秒10に設定。ウサイン・ボルト(ジャマイカ)の持つ世界記録19秒19をぶち抜く心づもりだ。

 自己肯定の力も最強のスプリンター。次は「史上最速の男」に向かってトラックを駆け抜ける。

(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)

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