菅沼菜々がゴルフから離れた7か月 「抜け殻状態」の高校時代、父娘を救ったきっかけはSexy Zone
再起のきっかけは翌年のコンサート「わたしもこういう風に…」
ゴルフから離れて約7か月が経過した2017年5月、3年生になった菅沼はゴールデンウィーク中に友人とアイドルグループ「Sexy Zone」の5周年記念コンサートを訪れた。以前からのファンで、推しメンは佐藤勝利。ステージ上でキラキラ歌って踊って、観客の心を鷲掴みにするメンバーの姿が、萎れていた心に火を灯した。
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「私もこういう風に誰かを感動させて、笑顔を届けたい」
コンサートから家に帰るとすぐ「ゴルフをやる」と伝えた。父も娘も「あのコンサートがなければ、今はない」と声をそろえる。突然の宣言を受けた当時について、真一氏は「嬉しかったですね。でも、なるべく平静を保って『そう?じゃあ、やろうか』みたいな反応をしたと思います」と笑った。
練習を再開し、数か月後に行われた日本ジュニアゴルフ選手権で西村優菜、吉田優利(ともに当時2年)らを抑えていきなり優勝。ブランクを感じさせず2018年のプロテストに合格し、目標のプロゴルファーとなった。
普段からインスタグラムやツイッターでも積極的に発信する菅沼。今年からJLPGAブライトナーとして、よりファンとの距離が近い選手を目指している。写真の撮り方や投稿内容は「乃木坂46」も参考にしているが、根本には自分を蘇らせた「Sexy Zone」の姿もあるのは間違いない。
優勝会見で「応援して下さる方がたくさんいて、会場でも声をかけてくださる方がたくさんいる。その人たちに支えていただいた」と感謝を口にした23歳。父と二人三脚で遂に手にした優勝で、待ち続けたファンに間違いなく感動と笑顔を届けた。
(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)