井上尚弥がビクッ!! フルトン戦で本人仰天の珍場面、くっしゃくしゃの照れ笑いが心をわし掴みに
ボクシングのWBC&WBO世界スーパーバンタム級2団体統一王者・井上尚弥(大橋)が26日、4階級制覇から一夜明け、神奈川・横浜市内の所属ジムで会見した。前夜は東京・有明アリーナでスティーブン・フルトン(米国)に8回1分14秒TKO勝ちで2団体の王座奪取。強さを見せつけた一方、リングを降りた後に意外な一面があった。
井上尚弥を襲った珍場面とは
ボクシングのWBC&WBO世界スーパーバンタム級2団体統一王者・井上尚弥(大橋)が26日、4階級制覇から一夜明け、神奈川・横浜市内の所属ジムで会見した。前夜は東京・有明アリーナでスティーブン・フルトン(米国)に8回1分14秒TKO勝ちで2団体の王座奪取。強さを見せつけた一方、リングを降りた後に意外な一面があった。
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鬼気迫る表情で相手をなぎ倒す井上からすれば、ギャップのある珍場面だった。フルトンを倒した直後の会見。傷のない真っ白な顔で登場した。心境から技術論、新階級の感触など一通り語り終え、ステージから降壇。拍手を背に出口へ歩を進める途中、1メートル背後のスピーカーから「井上選手、ありがとうございました!」と司会者の声が大音量で飛んできた。
ビクッ!!!! 何事か。井上は抜群の瞬発力を発揮。音の方向へクルっと振り向き、片足が宙に浮くほど驚いていた。この日一番ヒヤリとした場面だったかもしれない。
本人には申し訳ないが、最前列にいた記者は思わず吹き出して笑ってしまった。こちらと目が合ったモンスターは、言葉にならない様子でくっしゃくしゃの照れ笑い。真っ白な顔は少し紅潮して見えた。実は驚かされるのが得意ではないと聞いたことがあるが、リングとは180度一変したギャップに心を掴まれた。意外な一面見た瞬間だった。
26日の一夜明け会見。アドレナリンが湧き出た前夜は「一睡もしていない。試合後は初めてじゃないか。それだけこの試合への想いが大きかった」と徹夜だったという。疲れも見せず、報道陣の前で30分ほど質問に答えて写真撮影。放送局2社の単独インタビューにそれぞれ応じた後、「いいっすよ、やりましょう」と10分超、ペン記者だけの取材にも応じてくれた。
高等技術も丁寧に解説してくれる。クリーンなボクサーで素直な人柄。凄さを伝えても、伝えても、試合ごとに実力を更新される。歴史的選手を見られるのはもちろん、取材できることにも感謝しなければならない。改めて襟を正した時間だった。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)