世代最注目だった安田祐香、22歳の現在地 過酷さ知るプロ4年目、手応えの裏に「自信と不満」
女子ゴルフの国内ツアー・ニチレイレディス最終日が18日、千葉・袖ヶ浦CC新袖C(6621ヤード、パー72)で行われた。27位から出た安田祐香(NEC)は4バーディー、ボギーなしの68で回り、14位に浮上して大会を終えた。今季は4月のフジサンケイレディスで2位に入るなど、昨季を超えるトップ10入り3度を既にマーク。実力者が揃う2000年度生まれの“プラチナ世代”で、アマチュア時代から「逸材」と期待された存在。初優勝を目指す22歳に、昨季までとの違いと手応えを聞いた。(取材・文=THE ANSWER編集部・宮内宏哉)
今季トップ10入り3度、既に昨季超え
女子ゴルフの国内ツアー・ニチレイレディス最終日が18日、千葉・袖ヶ浦CC新袖C(6621ヤード、パー72)で行われた。27位から出た安田祐香(NEC)は4バーディー、ボギーなしの68で回り、14位に浮上して大会を終えた。今季は4月のフジサンケイレディスで2位に入るなど、昨季を超えるトップ10入り3度を既にマーク。実力者が揃う2000年度生まれの“プラチナ世代”で、アマチュア時代から「逸材」と期待された存在。初優勝を目指す22歳に、昨季までとの違いと手応えを聞いた。(取材・文=THE ANSWER編集部・宮内宏哉)
【注目】育成とその先の未来へ 野球少年・少女、保護者や指導者が知りたい現場の今を発信、野球育成解決サイト「First Pitch」はこちら
◇ ◇ ◇
最終日はノーボギーだった。「バンカーに入ってもいい感じにパーセーブできた」と話したように、パットが冴えてスコアを4つ伸ばした安田。「後半、最後の方は耐える感じでしたけど、うまくまとめられた」と納得の18ホールだった。
これで3週前のリゾートトラストレディス最終日から、10ラウンド連続アンダーで回れている。「内容があんまりでも、最近はスコアメイク出来ている。そこが一番大事かなと。もう少し爆発的なものを出すには、ショットもパットも良くないといけない」。課題と収穫の両方を掴んでいる。
安田は兵庫・滝川二高2年だった17年6月の日本女子アマ選手権で初優勝。19年4月のアジア太平洋女子アマで日本人初優勝を果たすと、日本人アマ初のエビアン選手権と全英女子オープンの海外メジャー切符2枚をゲット。エビアン選手権は37位で日本女子26年ぶり4人目となる海外メジャーのベストアマを獲得した。
アマチュア時代の輝かしい実績もあり、古江彩佳、西村優菜、吉田優利ら実力者の揃う“プラチナ世代”の中で最も注目された逸材。プロ転向後は首痛に苦しんだこともあり、ツアー優勝は同期に先を越されてきた。
「首はずっと怖いし、痛い時もある」。そんな中でも今季休んだのは1試合のみ。昨季のメルセデス・ランキング(MR)53位で前半戦出場権を得ていたが、前半戦を終えてリランキング5位。MRも現在27位とシード権獲得圏内にいる。
タフな連戦を戦い抜く過酷さは、昨年までで思い知った。昨年7月の楽天スーパーレディースでは、2日目2位につけながら熱中症で棄権。体力も必要だが、様々なセッティングに順応しないといけない。「自分が思った以上に(体力面も精神面も)両方疲れる」。今季はツアー中も地元・兵庫に戻ってトレーニングとケアを毎週欠かさず行えており、体づくりの面では「ちょっとだけ成長していると思います」と笑った。