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サッカークラブが若者の果物離れに一役 購入量激減のりんご、青森で始まった新たな地域貢献

ブランデュー弘前FCの地元出身・小野春輝(左)と選手会長の高木輝之【写真:編集部】
ブランデュー弘前FCの地元出身・小野春輝(左)と選手会長の高木輝之【写真:編集部】

30日にリーグ戦開幕 高木「サッカーを通じて伝えられることはサッカー以外にもあります」

 国内外のスポーツ栄養の事情に詳しい橋本玲子公認スポーツ栄養士によると、欧米では気候変動問題の観点から、このような地産地消に取り組むスポーツチームが増えているという。

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「気温の上昇や自然災害の増加などは、スポーツへの影響が大きい気候変動問題です。欧米の街クラブや大学スポーツ、スポーツリーグなどでも、危機意識が高まる中、食料の生産から消費までの過程において、環境に負荷をかけない取り組みが進められています」

 食の地産地消や旬の食材は、食料自給率の増加、地域活性化や地元の生産者を応援することにつながる。しかし、今やそれだけではなく、生産や輸送、保存にかかるエネルギーを抑制することも重要視している。

「スポーツを通して、社会の課題解決に向けて行動を共に楽しみ、経験を共有することで、住民やサポーターとの絆が一層深まり、ひいてはチームの成長の後押しにもなります。

 ブランデュー弘前のように、りんごの収穫を手伝う、自ら青森りんごを食べる、りんごと健康に関する情報を発信するなど、できることから始める。影響力は小さなものではありません」(橋本さん)

 東北社会人リーグは4月30日、開幕。JFL昇格を目標に掲げるブランデュー弘前はホーム、弘前市運動公園球技場にて、開幕戦を迎える。

 地域に支えられている町クラブだからこそ、地域貢献を率先して考えたい、と高木。

「サッカーを通じて伝えられることはサッカー以外にもあります。自分たちは、Jリーガーほどの大きな影響を与えられる存在ではないが、地域やサポーターとの距離はずっと近い。試合の結果で返すだけでなく、地域を盛り上げたり、住む人に元気になってもらえたりするよう働きかけることも、自分たちの役目だと思っています」

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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