那須川天心は若者に伝えたい 誹謗中傷もある生きづらい時代「先生の教えが全てじゃないんだ」
若者たちに伝えたいこと「生きづらい世の中だけど…」
誹謗中傷が社会問題になる時代。「俺は何も気にしてない」。いまやZ世代の代表格として名前が挙がる。若者たちへ伝えたいことがあった。
【注目】育成とその先の未来へ 野球少年・少女、保護者や指導者が知りたい現場の今を発信、野球育成解決サイト「First Pitch」はこちら
「マインドです。僕は絶対ネガティブなことを言わない。生きづらい世の中だとされているけど、『そんなことはない』と導いていかないといけない。小、中、高と学校で教えられたこと、先生の言うことが全てじゃない。僕を見て自分の活躍できる場所、自分の好きなことを探すきっかけにしてほしい。今の20代を変えていかないと。
自分は自分。アンチを気にしても生きていけない。世の中的にも、『ネットで言われたから』『陰で言われたから』ってネガティブになる人がいる。でも、その場にあることがリアル。起きていることがリアル。それ以上ない。
見ている人にはそういうマインドを持ってほしい。口でいうのは簡単。自分でやって世間を納得させて、説得力を自分の体に持たせたい。そこを感じてくれたら嬉しい」
挑戦さえすれば、道が拓けることを知っている。ルールに則り、ルールに縛られない。自ら体現するために汗を流した。街中で「頑張って」と声をかけてもらった時、胸の中で唱える。「あなたもです」。自分の生き様を通じ、人生に彩りを持ってほしいからだ。
異例の期待と注目を受けたデビュー戦を終えた。見る者にさらなる熱を加えていく。最後はリングで叫んだ。
「今の僕はボクシングだけが楽しみで、このためにずっと生きていた。本当にこの半年間、このためにやってきた。僕が挑戦することで活力や勇気を届けられたらいいと思うので、俺も頑張るけど、みんなも頑張って一緒に日本を、世界を盛り上げていけたらと思います!」
もっと視線を、もっと熱を、もっと挑戦を。神童のストーリーは、第2章も華々しい。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)