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42歳で「今、青春してます」 19年前に日本記録を出した陸上・末續慎吾が走り続ける理由

湘南地区にある市民競技場での一コマ。雨が降ったり晴れ間が見えたり、ネコの目のように目まぐるしく変わる天候の中、一般市民や学生たちと変わることなく、トラックを走る男がいる。美しい前傾姿勢と大きなストライド。ほんの数歩で瞬く間に20~30メートルの距離を駆け抜ける光景を見れば、ただならぬ人物であることは誰の目にも明らかだ。

北京オリンピックの男子4×100メートルリレーで銀メダリストとなった末續慎吾はなぜ特殊な生き方を選ぶのか――。【写真:荒川祐史】
北京オリンピックの男子4×100メートルリレーで銀メダリストとなった末續慎吾はなぜ特殊な生き方を選ぶのか――。【写真:荒川祐史】

今年で42歳、現役ながら若手指導や地域コミュニティ運営など多方面で活躍

 湘南地区にある市民競技場での一コマ。雨が降ったり晴れ間が見えたり、ネコの目のように目まぐるしく変わる天候の中、一般市民や学生たちと変わることなく、トラックを走る男がいる。美しい前傾姿勢と大きなストライド。ほんの数歩で瞬く間に20~30メートルの距離を駆け抜ける光景を見れば、ただならぬ人物であることは誰の目にも明らかだ。

【前編】「生涯続けていたい」 リレー銀メダリストが42歳でも走り続ける理由 / 陸上 末續慎吾選手インタビュー(GROWINGへ)

【後編】次世代に繋ぐスポーツの魅力 リレー銀メダリストが考える本物の一流 / 陸上 末續慎吾選手インタビュー(GROWINGへ)

「今が青春ですよ。青春していますよ」

 練習後、清々しいまでの笑顔を浮かべて、そう語るのは、2008年北京オリンピックの男子4×100メートルリレーで銀メダリストとなった末續慎吾だ。2003年世界陸上パリ大会の男子200メートルで日本人初となる銅メダルを獲得。同年に打ち立てた20秒03の200メートル日本記録は、20年近くも破られていない。

 今年で42歳。若手の指導をしたり、走りで繋がる地域コミュニティを運営したり、講演をしたりする一方で、現役アスリートとして走り続けている。「僕は今、コンペティター(競技者)でもあり、それをライフワークにもしている形で、特殊な生き方」と表現するが、トラック上でも話をしている時でも、その姿からは「走る」ことに対する圧倒的な愛情が溢れ出ている。

 なぜ特殊な生き方を選ぶのか――。末續は「単純に言えば、陸上愛だと思うんですけど」と切り出すと、こう続けた。

「もちろん、自分の能力が衰えてくるのは見たくないし、見られたくないし、という部分はあるでしょう。でも、僕は今までの競技者とは、競技に対する捉え方が少し違うというか。(レースで)勝てても勝てなくてもできる走りはあるし、自分がその時に戦える場所で戦えばいい。それを世の中ではどう見られるか。そこの折り合いがつくかどうかだけの話ですよ。ただ、そこに没頭して浮世離れしてしまうのではなく、没頭する中で得たものをアウトプットできるようにもなってきました」

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